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『戀愛譚』出版記念イベントのDMが完成しました。
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いよいよスタートまで1週間余りとなり、お菓子のラッピング打ち合わせからフリーペーパーの最終校正etc....日々、忙しく準備に追われています。DMが遅蒔きながら完成し、イベントの特設ページもできましたのでぜひご覧になってください→(Click!)。フリーペーパーの取材に快く協力してくださった方々や、《青児と星のメレンゲ》と《カルバドスのミニパウンドケーキ》をつくってくださるシェ・ドゥーブルの小谷さん、紙袋を提供してくださった《渋谷フランセ》のオーナー様など、皆さんあたたかく協力してくださるのが本当にありがたく、お客様に来てよかったと思っていただけるイベントにしなければと思っています。

DMの撮影協力は、京大裏にある乙女系古書店croixille(クロアゼィユ)さんです。大正時代、修道女たちの寄宿舎だった「白亜荘」という時が止まったような建物にあり、森茉莉がつつましくも気ままな“贅沢貧乏”暮らしを楽しんでいたアパートってこんな感じだったのでは……?と訪れるたび妄想が止まりません。2パターン、撮ったのですがどちらも捨てがたかったので、2種類から選べるDMにしました。こちらの写真は、東郷の伝説の著書に『手袋』というのがあるので、(撮影中は意識していなかったのですが)はからずも象徴的な写真となったのでした。

もう1パターンも見てみたい方はこちら
# by interlineaire | 2018-04-23 01:51 | Comments(0)
『戀愛譚(れんあいたん)』出版記念イベントにつきまして
『戀愛譚(れんあいたん)』出版記念イベントにつきまして_d0051304_18121824.jpg
すっかり空気が淡いピンクに色づき、春がやってきましたね。『戀愛譚(れんあいたん)』に収録した「春と花」というエッセイに出てくる、「花はたつた一人で見るときが一番美しい」「人間のない世界でしみじみと桜の花を見直してみたい」という東郷の言葉を思い出しながら日々、散りゆく桜を眺めています(社交的な性格だったのに、お花見の退廃的な馬鹿騒ぎは嫌いだった模様)。画像は東郷装釘による、堀口大学の詩集『砂の枕』です。

ところで、去る3月21日にあべのハルカス美術館で開催中の『生誕120年記念東郷青児展 夢と現の女たち』の連携講座として、ハルカス大学にて「昭和の可憐な横顔 東郷青児がめざしたもの」と題したトークイベントをさせていただきました。例によってうまくお話しできる自信がなく、ほぼ宣伝していなかったのですが定員40名のところ、なんと65名もの方に集まっていただきありがとうございました。

皆さんとても熱心にメモをとりながら聞いてくださり、私にしては落ち着いてお話しすることができました。短い時間でしたが、楽しんでいただけたようでひと安心。レアな画像を手配したり、恋愛ドラマ風の人物相関図をつくってみたり……といったあれやこれやの工夫が報われました。前日には緊張のあまり逃げ出したい気持ちになっていたことも忘れ(!?)、ああ、なんだかとても楽しかった……と忘れがたい1日となりました。サポートしてくださったスタッフの皆さんにも感謝です。


そして、4月末の出版記念イベントにつきまして
# by interlineaire | 2018-04-11 20:18 | Comments(0)
『戀愛譚(れんあいたん)』のこと
『戀愛譚(れんあいたん)』のこと_d0051304_22574060.jpg
昨年から、東郷青児生誕120年ということでお声がけいただくことが増え、おかげさまで忙しくさせていただいております。来たる3月9日に編集をさせていただいた、『戀愛譚(れんあいたん)東郷青児文筆選集』が大阪の創元社さんより発売になります(書店には同日〜13日くらいに到着予定)。詳細を特設ページにまとめましたのでぜひ、ご覧になってください→(Click!)。画像は刷りたてほやほやのものを、表紙の色校の上で撮ってみました。デザインはもちろんundersonです。
『戀愛譚(れんあいたん)』のこと_d0051304_23010998.jpg
見返し、花ぎれ、スピンの色をはっとするような朱赤にしたのは、シックな着物からあざやかな半襟がちらりのぞいてドキッ…みたいなイメージ。最初はもう少しエロティックさやかわいらしさ、遊び心のある装丁もいいなあ、と思っていて、実際にそういう案もつくってもらっていたのですが、やはり王道っぽいものが良いのでは?ということでこちらに決まりました。でも東郷作品のなかでは珍しく目線がまっすぐこちらを向いており、売り場で読者の皆さんと目が合いそうだし(笑)、むしろこちらのほうが上品な色気を感じていただけるかな?といまはこの装丁がとても気に入っています。

これまでに手がけたのはヴィジュアルブック的なものが多く、こういう文芸書の編集は今回が初めてだったのですが、版元の編集者Sさんを筆頭に関係者の皆さんの助けにより、どうにかこうにか、納得のいくクオリティに仕上がりほっとしています。実は、途中で
企画そのものが頓挫したりといろいろ激動(!?)な経緯があったのですが、紆余曲折を経たぶんだけひときわ愛着のある一冊となりました。自分としても少しだけ次のステージに進めたかな?と思っています。


さらに、東郷にまつわるよもやま話いろいろ。
# by interlineaire | 2018-03-04 00:52 | Comments(0)