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  <title>古書渉猟日誌</title>
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  <modified>2025-06-25T21:50:13+09:00</modified>
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  <tabline>古本にまつわるあれこれと日々のこと。</tabline>
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    <title>別府にて〜東郷青児のモザイクタイルアート</title>
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    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/10/04/d0051304_21272367.jpg" alt="_d0051304_21272367.jpg" class="IMAGE_MID" height="656" width="450" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/10/04/d0051304_21364593.jpg" alt="_d0051304_21364593.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>「佐渡ヶ嶽部屋」の取材（Click！）で久しぶりに福岡へ行く機会があり（九州巡業中だったため）、せっかくなので滞在を1日伸ばし、大分・別府を初めて訪れてみました。「べっぷ 野上本館」という旅館の貸切湯「光壽泉（こうじゅせん）」に東郷青児のモザイクタイル絵があしらわれた温泉があるということで以前から気になっており、社長の野上泰生氏にご連絡したところ見学させていただけることに！<br />
<br />
<br />
別府出身の写真家・藤田洋三氏がデザイン・監修されたそうで、2003（平成15）年に完成したもの。野上氏によると、「別府は江戸時代より温泉地として発展し、明治や大正から現在まで続く温泉も多い。そこで、ちょうど旅館の貸切湯をつくりたいと思っていたタイミングでもあり、重層的に折りかさなる時をテーマに『刻の湯（ときのゆ）プロジェクト』としてこの温泉づくりに着手しました」とのことでした。もともと、京都・鞍馬口にある和製マジョリカタイルに彩られた「船岡温泉」がお好きだったそうで、江戸時代〜平成までのさまざまな時代のタイルを使うことに。<br />
<br />
<br />
藤田氏が集めていた江戸、明治、大正のアンティークタイル（九谷焼など職人技でつくられたもの）、高度成長期に公団住宅でよく使われていた公団タイル、平成期に開発された焼かないエコタイルなども。「野上本館」でかつて修学旅行生生向けに使っていた食器のかけらなども一部、混じっているとか。まさに、一片一片に思い出が刻まれています。<br />
<br />
<br />
当時、東郷が原画を提供したモザイクタイル画がいくつかあったそうで、この図案はタイルメーカーのカタログから野上氏のお母様が選んだものとか。なんともいえないレトロで妖しい雰囲気があり、メディアに取り上げられることも多いそうです。下は脱衣所の鏡に映ったカット。<br />
<br />
<br /><br /><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/15/04/d0051304_20271570.jpg" alt="_d0051304_20271570.jpg" class="IMAGE_MID" height="656" width="450" /></center>別府で宿泊した温泉宿「山田別荘」は、古い建物を今に生かすお手本にしたい宿。戦前の1930（昭和5）年に建てられた木造建築で、内部は和洋折衷。現女将・山田るみさんの曾おじいさんが、寒い北海道暮らしで体調を崩した妻のために温暖な別府に別荘として建てたのだそう。到着するとまず通されるのが、かつては要人をもてなしたという、この光あふれるサロン。お茶を飲んでひと休みした後、ここでゆかたを選ぶなどして過ごしました。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/15/04/d0051304_20331024.jpg" alt="_d0051304_20331024.jpg" class="IMAGE_MID" height="656" width="450" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/15/04/d0051304_20351882.jpg" alt="_d0051304_20351882.jpg" class="IMAGE_MID" height="656" width="450" /></center>さりげない草花のあしらい、アンティークの家具、そして民藝の布やかごなど、日本に昔からあるいいものが空間とみごとに調和しており、いつか古い家に暮らすことがあったらこんなふうに暮らしたいな……とあこがれをかきたてられました。いつもは狭いビジネスホテルに泊まることがほとんどなので、居室の広さにも感動。館内には露天風呂のほか、かつて鉄輪地区で親しまれた劇場〈ヤングセンター〉から移築されたという、乙女なステンドグラスがあしらわれた貸切湯（Click!）も。<br />
時間がなくて湯布院や鉄輪地区には行けなかったのですが、宿の周辺だけでも〈駅前高等温泉〉や〈竹瓦温泉〉など良い温泉がたくさんありじゅうぶん楽しめました。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/15/04/d0051304_20402483.jpg" alt="_d0051304_20402483.jpg" class="IMAGE_MID" height="656" width="450" /></center><br />
<br />
散歩中に見つけて立ち寄った、「カトリック別府教会」。1950（昭和25）年に建てられた古くて美しい教会ですが、2006（平成16）年の改修工事で導入されたというポーランド製のステンドグラスが、海や太陽、そよ風を表したモダンなデザインでしばし見入ってしまいました。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/13/04/d0051304_22310666.jpg" alt="_d0051304_22310666.jpg" class="IMAGE_MID" height="656" width="450" /></center>別府を訪れたら必ず行きたいと思っていた、1916（大正5）年創業の「友永パン屋」。早朝から長蛇の列で、窯から出したてのかすかにまだ湯気の立つパンがどんどん並べられていきます。「わんちゃんパン」（子犬の顔を模したチョコクリーム入りのパン）をはじめ、朝食用にいくつか購入。地方へ行くと高齢化をひしひしと感じることが少なくないですが、別府は若い人が楽しそうに働いているお店が多いのも印象的でした。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/13/04/d0051304_22154452.jpg" alt="_d0051304_22154452.jpg" class="IMAGE_MID" height="383" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/13/04/d0051304_22193128.jpg" alt="_d0051304_22193128.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/13/04/d0051304_22220308.jpg" alt="_d0051304_22220308.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/13/04/d0051304_21541469.jpg" alt="_d0051304_21541469.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/13/04/d0051304_21574505.jpg" alt="_d0051304_21574505.jpg" class="IMAGE_MID" height="379" width="500" /></center>「フジヨシ醤油」のカトレア醤油。九州の少し甘めの醤油が好きで、大阪でも手に入りやすいフンドーキンのものなど時々買っていたのですが、カトレア醤油も大好きな味に。ラベルにあしらわれたカトレアの花は創業者がカトレアの鉢を手に微笑む、思い出の写真から取られたものとか。醤油づくりは7人の息子たちに受け継がれ、現在はその息子や娘、孫たちも手伝うようになり……と昭和から令和にいたるまでの家族の物語が詰まった醤油なのでした。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/13/04/d0051304_21362972.jpg" alt="_d0051304_21362972.jpg" class="IMAGE_MID" height="656" width="450" /></center>「別府タオル」をお土産に買いました（中央あたりの犬を抱いた少女をチョイス）。創業60余年、ノスタルジックな図案は昭和30年代にデザインされたものだそう。家族旅行で別府を訪れた子どもたちが、ここで好きな絵のタオルを買ってもらい、温泉に入っていたのかな……？と想像。少女漫画タッチのほかによく見ると素朴な野球の図案や、大人向けの美人画があしらわれたものも。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/13/04/d0051304_21281017.jpg" alt="_d0051304_21281017.jpg" class="IMAGE_MID" height="334" width="500" /></center>福岡〜別府で食べたものの１部。左上）福岡到着直後、お昼に食べた「牧のうどん」のごぼ天うどん。麺が出汁をどんどん吸うので、小さいやかんに入った出汁を継ぎ足しながら食べるという独特のスタイルに衝撃を受けました。右上）別府「西野食堂」のとり天定食（看板に「東洋一の味」と書いてあり、吸い寄せられるように入店）。左下）別府の地元スーパー「マルショク」で見つけた池田パンの「ラビットパン」。右下）福岡バスセンター内で見つけた、ムツゴロウ型の「むっちゃん万十」。あんこやカスタードはもちろん、おかず系までさまざまなテイストが。このほか、「WEST」のもつ鍋や明太子丼など何を食べてもおいしく、九州へ移住したい気持ちに……。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202506/15/04/d0051304_21211570.jpg" alt="_d0051304_21211570.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>なお、今回の旅で最も印象に残ったのは、やはり「佐渡ヶ嶽部屋」の親方や力士たちのこと。相撲の知識がほぼゼロだったため不安もありましたが、朝稽古時の厳しさとは打って変わった和やかな空気感のなかぶじ終了。力士たちは皆15歳〜20代の男の子たちなのですが、伝統の世界で勝負していく人生について思いを馳せました。昼食にふるまっていただいた、佐渡ヶ嶽部屋に伝わるあっさりした塩味のちゃんこ、かつおのたたきなどのおいしさも忘れられません……。<br />
<br />
<br />
稽古が終わった後、力士のひとりが土俵の中央に盛り土をして御幣（ごへい）を立てる様子に、相撲が神事だった時代のスピリットを感じたりも。土俵内は女人禁制だったりと現代にそぐわない部分ももちろんあるのですが、いにしえの日本人が持っていた信仰心が今もこのような形で伝承されていることに感動を覚えました。<br />
<br />
<br />
帰宅後、別府駅裏に岡本太郎の貴重なモニュメント（Click！）があったことを知り、リサーチ不足を猛省。信楽焼のタイルを使った作品で、1969（昭和44）年に完成したもの。大阪万博の準備に奔走していた岡本が、合間を縫って滋賀県に出向き見つけたタイルで構成されています。関西万博で岡本太郎が再評価されていることから、地元ではこのモザイクタイル画にも注目が集まるのでは？と期待されているとか。<br />
駆け足の旅でしたが、昭和の空気感が色濃く残る別府は大好きなまちに。また、きっとここを訪れる。そう想うことが心の拠りどころとなりそうです。<br />
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    <title>乙女のくらしと月経バンド</title>
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    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202410/16/04/d0051304_02015664.jpg" alt="_d0051304_02015664.jpg" class="IMAGE_MID" height="656" width="450" /></center>「大阪くらしの今昔館」で開催の「レトロ・ロマン・モダン、乙女のくらし」展へ。明治〜昭和初期にかけて「モダンガール」と呼ばれる新しい女性たちが闊歩した時代に、彼女たちの暮らしを彩った化粧品や雑貨のパッケージを中心とした展示です。会場は目を輝かせた若い女性たちで大盛況。かわいいものは時代も世代も超える、ということを目の当たりにしました。「どうして今は、こんなふうにかわいくできないんだろうね？」という会話が聞こえてきて、背後でぶんぶんと激しく頷いた次第。<br />
<br />
<br />
佐野宏明さんが長年にわたり蒐集したコレクションを中心に、資生堂やクラブコスメチックスなど企業の資料もたくさん。一部をのぞき、ほとんどの展示物が撮影可でした。膨大な資料のなかから特に心に残ったものを、佐野さんのご著書を拝見してわかったことなども付け加えつつ、振り返ってみたいと思います。なお、画像の東郷青児画によるカルピスのポスターは、京都にある「想い出博物館」の北川和夫さんの所蔵だそう。<br />
<br /><br /><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202412/13/04/d0051304_21403994.jpg" alt="_d0051304_21403994.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202412/13/04/d0051304_21540496.jpg" alt="_d0051304_21540496.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202412/15/04/d0051304_20473436.jpg" alt="_d0051304_20473436.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>展示のなかで、最も印象に残った「月経帯」コーナー。ナプキンやタンポンが登場する以前、大正から昭和初期にかけては「月経帯」が女性たちの必需品だったとか。実際の商品はショーツ型のものだったようですが、キャンデー缶を思わせる佇まいにこれが生理用品？！とびっくりでした。ブリキ缶に孔雀やお花の絵があしらわれており、英語の表記がなんともおしゃれ。<br />
<br />
<br />
この装飾過多ともいえる華やかさは、当時、ヨーロッパで主流だったビクトリア朝様式のデザインを模倣しているから。ただし、よく見ると「エンゼルバンド」には天使ではなく日本の天女があしらわれていたりと、和洋折衷のものも。時代がすすむにつれこういった日用品のデザインはよりシンプルに、日本人の心に響くかわいらしさを追求するようになっていくのですが、この頃のクラシカルさも捨てがたい。憂うつな日も、すてきなパッケージにさぞ心慰められたことでしょう。<br />
<br />
<br />
初登場が大正2年のビクトリア月経帯、続いてフレンド月経帯、エンゼルバンド、メトロンバンドと各社が次々と後発商品を発売。人気はビクトリアとフレンドが2分していたとか。現物が残っているということで、女性史を語るうえで貴重な資料といえると思います。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202410/22/04/d0051304_23300232.jpg" alt="_d0051304_23300232.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>資生堂の石鹸の箱いろいろ。ふだん使いのほか、贈りものとしても喜ばれたそう。青磁色はこの頃の市場調査で最も好まれる色だったとか。中央の“乙女の横顔”は、他社でも定番のモチーフでした。石鹸を使い終わった後も、絶対に捨てられそうにないすてきな箱ばかり。おそらく、個人が手紙や小物を入れるなどして大切に保存していたものが、こうして運良く後世に残ったのではないかと想像。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202410/23/04/d0051304_01012661.jpg" alt="_d0051304_01012661.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>左は資生堂といえば……の山名文夫デザインによる、モダンカラー粉白粉。右は資生堂のロゴ入り、セルロイドの石鹸ケース。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202410/22/04/d0051304_23171664.jpg" alt="_d0051304_23171664.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>中原淳一のキュートな絵があしらわれた10代向けのジュニアコスメは、レート化粧品のもの。これをプレゼントされた少女の、飛び上がるようにうれしい気持ちが想像できます。今でこそジュニア向けのおもちゃっぽいコスメっていろいろありますが、昭和28年にすでにこんなシリーズがあったとは……！　しかし残念ながら、この翌年にレート化粧品は廃業してしまうのだそう。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202410/22/04/d0051304_23360267.jpg" alt="_d0051304_23360267.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>上は「クロバー」という化粧品メーカーのポスター。断髪のモダンガールが描かれています。<br />
下は圧巻だった、粉白粉の容器群。月に腰掛ける乙女、蝶、帽子などロマンティックなモチーフばかり。女性のファッションがきものから洋服に移行しつつある過渡期でもあり、こういった粉白粉は洋装時の薄化粧や化粧直しに重宝されたそう。モダンなデザインの粉白粉やパフ、香水、口紅が所狭しと並ぶドレッサーを想像してしまいました。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202410/22/04/d0051304_23591046.jpg" alt="_d0051304_23591046.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202410/22/04/d0051304_23460106.jpg" alt="_d0051304_23460106.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202410/23/04/d0051304_00003780.jpg" alt="_d0051304_00003780.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202412/15/04/d0051304_20365242.jpg" alt="_d0051304_20365242.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202412/15/04/d0051304_20390431.jpg" alt="_d0051304_20390431.jpg" class="IMAGE_MID" height="204" width="200" /></center>最も衝撃的だった、左下のピカソ美化学研究所の「ピカソ粉白粉」。耽美というかゴシックというか、少し退廃的なムードさえ漂う意匠に目が釘付けに。こちらは大阪に現存する会社で、このまつ毛が異様に長い女性の絵がトレードマーク（Click!）。現在はOEMが中心となっているようですが、モデルチェンジしつつ、同じマークが使われていました。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202410/23/04/d0051304_00321310.jpg" alt="_d0051304_00321310.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>手芸用品のコーナーに、クロバーの東郷青児ソーイングセットを発見。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202412/13/04/d0051304_22152488.jpg" alt="_d0051304_22152488.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>少女誌のふろくを思わせる佇まいがたまらない、脂取り紙いろいろ。下段の左２つが東郷青児っぽいのですが（左は現存するウテナ、右はレート化粧品のもの）、明記されていませんでした。青児はレート化粧品と人気を2分した、大阪のクラブ化粧品に一時期ですが籍を置いていたことがあり、その後も顧問を務めていたので違うのかもしれませんね。<br />
<br />
<br />
佐野さんが著書のなかでお書きになっていた、「まるで、前世にそれらのデザインに日常的に囲まれていたかのような幻想を抱きながら……」という言葉がとても印象的だったのですが、これらのデザインの魅力はまさにそこにあるのではないでしょうか。初めて見るのに、はっと胸を衝かれる懐かしさ、そして甘いときめき。夢中で展示に見入る女性たちの熱気から、小さくささやかなものたちの持つ秘めた力を、改めて感じた展示でした。<br />
]]></content>
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    <title> 石阪春生先生のこと〜湊川さんぽ</title>
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    <issued>2023-06-14T20:17:00+09:00</issued>
    <modified>2023-06-14T20:28:46+09:00</modified>
    <created>2023-06-14T20:17:01+09:00</created>
    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_17513662.jpg" alt="_d0051304_17513662.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_18062862.jpg" alt="_d0051304_18062862.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>楽しみにしていた「石阪春生と新制作の神戸」を観に、神戸市立小磯記念美術館へ。初めて訪れましたが、小磯良平のアトリエがそのまま敷地内に移築されており、素敵でびっくり。とてもセンスの良い人だったんですね。良き時代の日本の空気感がそのまま室内に残っていて、かつてここで過ごしたであろう画家とモデルの会話、コーヒーの香りまでもが今なお、たゆたっていそうな空間でした。<br />
<br /><br /><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_17541722.jpg" alt="_d0051304_17541722.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center>窓枠やドアは淡いモスグリーンに塗られており、これは小磯がもっとも好んだ色だそう。枚方にある「星ヶ丘洋裁学校」もそうですが、私も戦前〜戦後の建築によく使われているこの色が大好きです。<br />
絵の具、スケッチブック、パステルなどの画材だけでなく、絵のモチーフにしたのであろう楽器、モデル用の椅子、膝掛け用のブランケット、蔵書といった部屋のムードをかたちづくっている細部にも目が釘付けに。まずは第一展示室で小磯良平のバレリーナや婦人像といった作品を鑑賞してから、いよいよ石阪春生メインの展示室へ。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_17592786.jpg" alt="_d0051304_17592786.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>石阪春生先生のことは、2015年の記事（Click！）でも書いたことがありましたが、亡くなられていたことは最近知りました。神戸ポートピアホテルで開催されていた個展におじゃました際にはご本人もいらして、痩身に黒い服をまとい、絵のイメージを裏切らない浮世離れしたムードを漂わせておられた姿を思い出します。<br />
個展のときとは違って圧倒されるような大作が多く、わざわざ訪れた甲斐がありました（↓展示室は当然のことながら撮影できないので、フライヤーを貼っておきます）。<br />
<br />
<br />
「憂鬱そのもののような、暗い少女像にひかれる」という東郷青児や竹久夢二にも通じる自分の好みを改めて再確認した次第。レースで縁取られたドレス姿の少女と、古びた日傘やドライフラワー、壊れたオルガン、動物の頭蓋骨といった詩的なモチーフを組み合わせ、緻密に描き込まれた作品がたくさん。彼の絵は、私にとっての神戸のイメージそのものでもあります。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_17561717.jpg" alt="_d0051304_17561717.jpg" class="IMAGE_MID" height="638" width="450" /></center>最後の展示室には、柩（ひつぎ）に入った女性など死の匂いがするダークで退廃的な作品もあり、師匠である小磯良平のような大衆性はないものの、やっぱり私はこっちだなと思いました。詩人の竹中郁が叔父だった、ということもこの展覧会で初めて知ったこと。自作についての言葉も印象的で、<br />
<br />
<br />
「もの思う、つかれている、しらけている、といったマイナスのエネルギーが働いているとき、その女性にはあやしさがありますね。それでいて毅然としたもの、女の性をぎりぎりで生きているという感じもある」<br />
<br />
<br />
「女が常にテーマなんですが、ものにも興味を持っていて、ものともののぶつかりあいにポエム（詩）が生まれると考えています。大衆的にわかりやすい、ということも大切だが危険でもある。そのぎりぎりのところに身をおきたい」<br />
<br />
<br />
なかでも印象に残ったのはこのふたつで、芸術性と大衆性のあいだで自分なりの表現を模索したところも、青児や夢二に通じるものがあると感じました。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_18165801.jpg" alt="_d0051304_18165801.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center>その後、おばあさん四姉妹が切り盛りする、昭和から時が止まったようなお店というので有名な、「喫茶 思いつき」へ。訪れた日は写真の紀久恵さんだけでしたが、世間話の合間に出演されたテレビ番組を見せていただくなど、喫茶店というより、おうちにおじゃましてお茶しているような気持ちに。ディスプレイされていた、糸巻きやハサミなどの手芸道具があしらわれた、オリジナルのカップ＆ソーサーもかわいい！　決して広いとはいえない店内に、お客さんが手づくりしたのであろう愛らしい刺しゅう作品などが、ところ狭しと飾ってあったのが印象的でした。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_18340413.jpg" alt="_d0051304_18340413.jpg" class="IMAGE_MID" height="243" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_18170561.jpg" alt="_d0051304_18170561.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center>最後は湊川へ。駅前にあった「大吉屋」というお店の人工衛星饅頭、ぜひとも買いたかったのですが、閉まっていて残念。創業はなんと1957年で、人類初の無人人工衛星「スプートニク１号」にあやかって名付けられたそう。<br />
「モスクワの味　パルナス」などもそうですが、昭和の頃はロシア発のあれこれが、今より生活に密着したところにあったように思います（昔ながらの洋菓子店に今もある「ロシアケーキ」なども……）<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_18551884.jpg" alt="_d0051304_18551884.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>「ハートフルみなとがわ」という市場内にあった、「きくや手芸店」。おかんアート作品がいっぱいで、店先に椅子も置いてあり、手芸好きなご婦人たちの憩いの場となっているようす。大正7年設立の公設市場が前身で、時代の流れとともに空き店舗が目立つようにはなっているようですが、なんともいえない、懐かしい空気感に胸がしめつけられました。兵庫県らしく、おかんアートの代表格である「ニットの服を着たキューピー」も阪神タイガース仕様です。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_18542917.jpg" alt="_d0051304_18542917.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_19093634.jpg" alt="_d0051304_19093634.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center>日が暮れはじめ、そろそろ帰ろうと新開地方面へ歩いていたところ見つけた「茶房 小町」。「たるみ燐寸博物館」（Click!）の小野さんがここのマッチを全種類持っておられ、舞妓さんの意匠がかわいくて記憶に残っていたお店です。喫茶としての営業をしておられるのかどうかは不明でしたが、西日に照らされ、色あせた食品サンプルが在りし日々を物語っていました。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_19171510.jpg" alt="_d0051304_19171510.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202306/13/04/d0051304_19172644.jpg" alt="_d0051304_19172644.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>展覧会というメインの目的のほかに、うっすらとですがロケハンという裏テーマもあった今回の散歩。神戸の下町がこんなに魅力的だったとは……と驚くばかり。特に湊川はインパクトが強く、近いうちにまた再訪したいと思いました。<br />
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    <title>『AKAI TORI』の思い出。</title>
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    <issued>2021-11-18T15:08:00+09:00</issued>
    <modified>2024-07-11T21:33:26+09:00</modified>
    <created>2021-11-18T15:08:47+09:00</created>
    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201803/01/04/d0051304_02035058.jpg" alt="_d0051304_02035058.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center>2018年2月に惜しまれつつ閉店した、心斎橋の『COCOA SHOP AKAI TORI』。プライベートではもちろん、取材でも幾度もお世話になり、特別な親しみを感じていたお店でした。「アンデルセン童話『赤い靴』の少女カーレンのように踊り続けた４５年間でした」と、お別れカードの文言までもが乙女でさすがだ……と感動したのですが、同年12月より、後継のかたが新業態で再オープンされたようです。再開はもちろん嬉しいのですが、もうマダムの村田紀美代さんはいらっしゃらないのだなあ……と思うと一抹の寂しさを覚えます。<br />
<br />
この頃、『戀愛譚』のあれやこれやでなかなかゆっくりお茶する気持ちの余裕がないまま、ついに最終日となってしまい、営業終了後にせめてご挨拶だけでもしたいと、ご迷惑を承知でうかがいました。夜なのでムーディな雰囲気になってしまいましたが、記念に写真も少しだけ撮らせていただいたので、今更なのですがご覧になってください。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201803/01/04/d0051304_02052256.jpg" alt="_d0051304_02052256.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>これは窓際のすみっこ、いちばん好きだったぬいぐるみ席。雑誌取材ではどうしてもスイーツの写真か内観がメインになってしまうので、このぬいぐるみ席のカットは誌面から外されてしまうことが多く、残念に思っていたのでした。せめて自分のブログで悲願を果たしたいとここに掲載しておきます。<br />
マダムと店長さん、おふたりとも大歓迎してくださり、勇気を出して行ってよかったなあ、と安堵しました。少女のような無邪気さと大人の気遣い、出会った人すべてに惜しみなく何かを与えられる村田さんのお人柄にひそかに憧れていました。<br />
<br /><br /><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201803/01/04/d0051304_02061684.jpg" alt="_d0051304_02061684.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>お店の看板ともなっていたバードネストケーキ（鳥かごケーキ）の、赤い鳥たちもこの日ばかりはどこか寂しそうでした。ふくろうのお面をつけて完成を待つ、「メデュサ」というチョコアイスデザートもいつか頼んでみたかったのに、時すでに遅し。ですが、２月末閉店というのに愛らしいお雛さまが飾ってあったりと、最後まで日常を慈しむ気持ちを忘れない、気高い乙女スピリットを感じました。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201803/01/04/d0051304_02064037.jpg" alt="_d0051304_02064037.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201803/01/04/d0051304_02071294.jpg" alt="_d0051304_02071294.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>ぬいぐるみ席の次に好きだったのが、木製の学習机を使った席（下画像）。『AKAI TORI』の創業は１９７２年。まさに７０年代で時が止まったような、寝そべって少女マンガを読んでいたあの頃に一瞬で戻ってしまうような、夢やあこがれが詰まった空間でした。パッチワークのテーブルクロス、ぬいぐるみ、花柄やキャラクターのおざぶ、どこかとぼけた懐かしいテイストの雑貨たち、そして両手で抱えて飲みたいマグカップのココア……とすべてが完璧に“かわゆい”お店でしたよね。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202111/18/04/d0051304_15133774.jpg" alt="_d0051304_15133774.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>かつて使われていたマッチと、お店の片隅でひっそりと販売されていたお人形ブローチ。あざやかなグリーンの帽子と、タイツをまとった女の子が胸がきゅーっとなる懐かしい愛らしさで、たまに取り出しては眺めています。AKAI TORIからは、自分の好きな世界観を通して社会と関わっていくことや、誰かに楽しんでほしいというやさしい気持ちが、長く愛される仕事を創っていくことなど、たくさんのことを教わったなあ……と思います。AKAI TORI、そしてマダムから学んだことを糧に、これからも生きていきます。<br />
<br />
]]></content>
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    <title>路面電車、戦争、パン、喫茶店の広島</title>
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    <issued>2021-05-13T00:56:00+09:00</issued>
    <modified>2021-05-13T19:06:34+09:00</modified>
    <created>2021-05-13T00:56:45+09:00</created>
    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/06/04/d0051304_02124978.jpg" alt="_d0051304_02124978.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center>20代に前職で訪れて以来、もう何十年ぶり？という広島へ取材で行く機会がありました。早朝からの取材だったため、前日から広島入りし、少しだけですが街歩きも。<br />
<br />
<br />
画像は某氏からこんなお店があるよと教えてもらい、駆け込みで入店した、「中村屋」という喫茶店。フランスの田舎町にある教会のような、小劇場のような……思った以上にすばらしい空間でした。体調があまり万全でなく体力温存のため、行くべきか迷ったのですが、感動のあまり疲れも吹き飛んだ次第。<br />
<br />
<br />
大阪芸大出身という二代目オーナーご夫婦が気さくにいろいろ話してくださったことも、広島とのご縁ができたようで嬉しかった。奥の方にピアノがあり、ジャズ好きのマスターが、時折、ここで演奏会をされたりしているそう。<br />
<br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/06/04/d0051304_02132977.jpg" alt="_d0051304_02132977.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center>なかでも目が釘付けになったのは、シャンデリアの奥にある、劇場のバルコニー席のような意匠（シャンデリアは、大阪から船で運んできたものとか）。奥様のおじいさんにあたる方が大工の棟梁だったため、ヨーロッパの建築写真集を見たり、その頃、旅した韓国で見た西洋建築を参考にしつつ、若い夫婦のために内装を手がけたのだそう。娘への愛情が、このように凝りに凝った唯一無二の空間を生み出したのですね……。<br />
<br />
<br />
創業はなんと原爆投下の翌年だそうで、何度か火事を出したりして修復されたそうですが、基本的には変えていないとのこと。何もない焼け野原と化した戦後から、広島という街のすべてを見てきたお店だったのでした。<br />
<br /><br />この、ワインやカルヴァドスが似合いそうな静謐でドラマティックな空間にて、空腹だったため、コロッケ定食をいただきました（笑）。家庭的な手づくりの味で、550円という安さにも驚くばかり。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/13/04/d0051304_17101389.jpg" alt="_d0051304_17101389.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><br />
<br />
<br />
「世界平和記念聖堂（カトリック幟町教会）」にも立ち寄りました。1950年竣工という歴史ある建物で、彫刻を施されたファサードや青銅色の扉など、建築家・村野藤吾によるとても素敵な教会だったのですが、上手く写真が撮れず……画像はこの「ファティマの聖母」のみ（2017年に制作されたレプリカだそう）。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/06/04/d0051304_02075210.jpg" alt="_d0051304_02075210.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/06/04/d0051304_02082051.jpg" alt="_d0051304_02082051.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>内部には、よく見ると鳥居や蓮の花といった和のモチーフがさりげなく取り入れられており、シンプルでモダンでありつつ、親しみを感じる空間でした。わたしの好きな、高度成長期の夢やエネルギーを感じる空間でもあり、立ち去りがたい気持ちに。<br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/06/04/d0051304_02061365.jpg" alt="_d0051304_02061365.jpg" class="IMAGE_MID" height="213" width="500" /></center>滞在中、ホテル近くのお店で広島焼も堪能しました。鉄板で焼きながら頬張るスタイルではなかったのが、やや残念だったのですが……。「マスク入れじゃけん！」と広島弁で書かれた、紙製のマスク入れがサービスでついてくるのがなんだか良かった。マヨネーズには真っ赤なベースボールキャップがあしらわれ、広島カープ仕様になっているところにも、旅情をかきたてられました。<br />
<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/11/04/d0051304_00055242.jpg" alt="_d0051304_00055242.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/06/04/d0051304_02144862.jpg" alt="_d0051304_02144862.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>原爆ドームは崩壊寸前といった姿で、修復工事の真っ最中でした。修学旅行などで１０代のときに訪れる人が多いと思うのですが、私は今回が初訪問。リニューアルされた「平和記念資料館」へも立ち寄りましたが、あまりの悲惨さに途中でその場から逃げ出したい気持ちに……。<br />
子どもたちや若者の遺影、焼け焦げたブラウスやお弁当箱といった遺品、遺族からのエピソードをもとに「個々の人生」に焦点を当てるというアプローチとなっており、それぞれが抱いていた未来やささやかな幸せが一瞬にして失われたという“取り返しのつかなさ”をいっそう際立たせていました。<br />
<br />
<br />
それにしても、人間ってどんなことがあっても、命がある限りは生きていくんだな……とむしろ、その場で亡くなった人たちより、生きのびた人たちのその後に思いを馳せてしまいました。戦後、どんどん豊かに勢いを増していく日本の夏の時代を、どんな気持ちで見つめていたのでしょうか。少女時代の被ばくが原因で40代の若さでこの世を去った女性の、彼女が最も美しかったであろう、20歳頃の写真が最後に展示されていました。<br />
<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/06/04/d0051304_02070506.jpg" alt="_d0051304_02070506.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>このほか、原爆投下で焼け残ったという旧日本銀行広島支店の見学などもしたのですが、ただ、街を歩いているだけでも戦争の痕跡を色濃く感じました（前回は若かったこともあり、そのようなことはあまり感じなかったのですが……）。<br />
<br />
そして、被曝という大きな悲しみを乗り越えてきた街なんだという視点で見ると、ゴトゴト走る路面電車や、夕暮れの原爆ドーム、水を求めて多くの人が飛び込んだという２つの川……そんなすべてがなんとも切なく、哀愁を帯びて見えました。<br />
<br />
『恋する彼女、西へ。』という広島を舞台にした映画が大好きだったので、この風情ある路面電車にはちょっとした思い入れも。ある夏の日に戦時中の広島からタイムスリップしてきた海軍将校と、30代のキャリアウーマンが恋に落ちるというラブストーリーで、過去に戻る決意をした若き将校（原爆投下の未来をすでに知っており、死を覚悟をしている）が敬礼をしながら路面電車でゆっくり遠ざかるなか、止めても無駄と知りつつ、彼女が彼を泣きながら追いかける……という劇的なシーンが思わず脳裏に再現されました。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/06/04/d0051304_02152272.jpg" alt="_d0051304_02152272.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center>商店街を歩いていたら、日本のパン文化の父（！？）ともいえるおなじみ「アンデルセン」の紙屋町店が。そういえば、広島本社でした。パンだけでなく、デリカテッセンやカフェなども併設されており、人魚姫のレリーフが素敵。ここだけで取り扱っている広島の名産品もあり、《季節のジャムと日々のおやつ［cosakuϋ コサクウ］》（Click！）さんのジャムをお土産に。<br />
<br />
<br />
今回の取材先も、《ブーランジェリー・ドリアン》さんというフードロス削減という視点から注目されているパン屋さんだったのですが（発売中の『天然生活6月号に掲載なので、ぜひご覧ください）、クリームパンで有名な《八角堂》も広島発祥ですし、広島のパン文化ってあまり語られないけど実はすごいのではないでしょうか。<br />
<br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/06/04/d0051304_02115404.jpg" alt="_d0051304_02115404.jpg" class="IMAGE_MID" height="160" width="500" /></center>「福屋」というデパートで見つけた、呉の「メロンパン」という会社がつくっている、ローカルパンもあれこれ買ってきました。この旅で、最もテンションが上がった瞬間だったかもしれません（笑）。<br />
なかでも目を引いたのが、やはり左端の「平和パン」（パッケージにイチゴが描かれており、中身はジャムパンでした）。ラグビーボール型のメロンパンが看板商品だそうなのですが、今回は平和パンと、定番の食パンを。戦前から続く会社だそうで、『この世界の片隅に』で描かれたような時代から、ずっと広島の人たちに愛されてきたパンなのです。<br />
<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/06/04/d0051304_03253124.jpeg" alt="_d0051304_03253124.jpeg" class="IMAGE_MID" height="498" width="500" /></center>広島が誇る銘菓、長崎堂さんのバターケーキも、もちろん買いました。ノスタルジックなデザインの掛け紙、志おりなどすべてが完璧で、素朴でやさしい味も昭和でした……。<br />
<br />
<br />
数年前の長崎・キリシタン弾圧の地めぐりに始まり、最近は公私ともに、いわゆるダーク・ツーリズム（人類の負の遺産をめぐる旅）をする機会が多いわたし（もともと、明るさや楽しさより、死や孤独といったものに惹きつけられるタイプです）。<br />
人間に対しても、その人が抱えている闇を知ることでよりいっそうその人が好きになる、というところがあるのですが、街に対しても同じで、広島がいっそう好きになった旅でした。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202105/06/04/d0051304_03255169.jpeg" alt="_d0051304_03255169.jpeg" class="IMAGE_MID" height="499" width="500" /></center>]]></content>
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    <title>山口　東郷青児、中原中也をめぐる旅</title>
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    <issued>2020-07-11T17:22:00+09:00</issued>
    <modified>2020-07-12T08:51:49+09:00</modified>
    <created>2020-07-11T17:22:42+09:00</created>
    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/05/04/d0051304_21372782.jpg" alt="_d0051304_21372782.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center>取材で山口を訪れる機会があり、せっかくなので、東郷の絵がたくさん飾られているというので以前から気になっていた防府の《純喫茶　エトワル》へ。入り口に種田山頭火の句碑があったり、店構えも洒落たフランス風で、なるほど文化の薫り漂うお店でした。<br />
<br />
<br />
１階と２階があり、１階は常連のおじいさんがマスターと談笑するなど親密な雰囲気だったので、２階へ。全体的に古びてしまってはいるのですが、昭和の夢やあこがれが色濃く残る、なんとも立ち去りがたい空間でした。昔はさぞモダンでこの界隈の芸術家や恋人たちの憩いの場だったのだろうなあ……とため息が。<br />
<br />
<br />
東郷の絵は２階に色紙含めて４点あり、《リボン》や《白い手袋》などのタイトルプレートつきで店内の最も良い場所に架けられていました。ヨーロッパの古城を描いた壁画があったり、東郷作品以外にもたくさんの絵画があり、画廊喫茶といった趣き。<br />
<br /><br /><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/05/04/d0051304_21373722.jpg" alt="_d0051304_21373722.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/05/04/d0051304_21374940.jpg" alt="_d0051304_21374940.jpg" class="IMAGE_MID" height="182" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/10/04/d0051304_21524993.jpg" alt="_d0051304_21524993.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><br />
三代目というマスターご夫妻は、創業者である叔父叔母からこのお店を受け継いだそう。なぜこんなに東郷の絵がたくさんあるのかうかがってみたところ、防府出身の画家、田中稔之さんの弟さんがこのお店の常連で、なんらかの縁ができたのだろうとのことでした。創業者と東郷のあいだに面識があったかどうかは不明ですが、まだそれほど大家ではなかった時期に何点かまとめて買ったようです。（田中稔之氏は1961年に東郷青児美術館賞を受賞しており、彼の《円の風景》という作品も階段のところに飾ってありました）<br />
<br />
<br />
空腹だったのでナポリタン的なものがあれば食べたかったのですが、ホットケーキやサンドイッチなど軽めのものしかなかっため、とりあえずブランデー紅茶というのを頼んでみました。大理石のような素材の外壁に刻まれた、《エトワル》の文字もすてき。昭和フォントですね。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/05/04/d0051304_21375592.jpg" alt="_d0051304_21375592.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/05/04/d0051304_21380837.jpg" alt="_d0051304_21380837.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center>レトロなベージュのチェア、昭和初期からありそうな空調機にも目が釘付けに。創業当時の華やぎに想いを馳せつつ、小１時間ほどゆっくりお茶。《エトワル》を出てから少し防府の町を散策してみたのですが、コロナの影響か街にはほぼ人がおらず、もの寂しく感じられました。<br />
<br />
<br />
そろそろ移動しようかと思っていた矢先、すぐそばに防府カトリック教会があるという情報を得て立ち寄ってみることに。一歩足を踏み入れると、あまりにも美しいので、思わずその場で立ち尽くしました。予期せぬ出会いだったため、感動もひとしお。祭壇の上に、「我は復活なり、生命なり、信ずる人は死すとも活くべし」という聖書の言葉が刻まれ、中央には磔刑のキリストではなく、最後の晩餐の絵画が架けられています。キリストと十二使徒を祝福するかのような、壁画の天使像もすてき。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/05/04/d0051304_21381588.jpg" alt="_d0051304_21381588.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center><br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/05/04/d0051304_21381980.jpg" alt="_d0051304_21381980.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/10/04/d0051304_21473514.jpg" alt="_d0051304_21473514.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="400" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/05/04/d0051304_21382905.jpg" alt="_d0051304_21382905.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/05/04/d0051304_21401922.jpg" alt="_d0051304_21401922.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center>少女めいた佇まいのマリア像、薔薇窓、パイプオルガンなど何もかもが素晴らしい、奇跡のような場所でした。ちょうどこの日に父が検査入院していたり、自分の体調面でもやや心配なことがあり、あまり旅を楽しむという心境にはなれずにいたのですが、ここで祈りの時を過ごせて本当に良かったです。2日間の短い旅でしたが、最も記憶に残るひと時となりました。<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202007/11/04/d0051304_16032043.jpg" alt="_d0051304_16032043.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>ホテルは湯田温泉にとっていたので、「中原中也記念館」へも立ち寄りました。これはお土産に買ったノートと豆本（５冊セット）。ボロボロの古いノートに見えますが、新品です（笑）。中也が昭和3〜5年頃に詩を書いていたノートを、破れなどもそのままに復刻したもの。表紙に鉛筆で「小年時」と書かれ、表２にはやはり手書きの「湖上」という詩が印刷されています。<br />
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<br />
豆本の１冊にも、このノートを復刻したものが入っているのが見えるでしょうか？　こちらには今回の訪問で知り、大好きになった「夏の海」という詩が収録されていました。展示は10代の人に向けた内容だったため、私の好きな恋の詩があまり紹介されていないのがやや残念だったのですが、中也にふさわしいモダンで洒落た建物で、関係者の熱い思い入れが感じられました。<br />
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<br />
帰宅後に恋人だった長谷川泰子の語りをまとめた『ゆきてかへらぬ　中原中也との愛』という本を読んでみたのですが、すごくリアルでした。ちょっと文壇ゴシップ的なところもある内容でしたが、本書を読んで、初めて中原中也や小林秀雄を笑ったり、泣いたり、嫉妬したりしつつ肉体を持って生きていた、生身の人間として感じたかもです。泰子はその当時としては信じられないほど奔放な女性と思われていたようですが、「そのようにしか生きられなかった」と語り、50歳頃に離婚し、ビル管理人の仕事に就いたのだそう。周囲からはそれを「転落」と見られていたのですが、本人としては初めて自立することができ満足していたとかで、「女の一生」的な視点からも興味深い本でした。ちなみに、中也作品では昔から、「別離」という詩がいちばん好きです。<br />
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    <title>2年ぶりの東京〜お土産編</title>
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    <issued>2020-03-05T13:27:00+09:00</issued>
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    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/04/04/d0051304_14354130.jpg" alt="_d0051304_14354130.jpg" class="IMAGE_MID" height="418" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/04/04/d0051304_20475007.jpg" alt="_d0051304_20475007.jpg" class="IMAGE_MID" height="407" width="400" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/04/04/d0051304_14343591.jpg" alt="_d0051304_14343591.jpg" class="IMAGE_MID" height="333" width="500" /></center>先日の東京出張では、宿をとっていたのが浅草だったこともあり、最終日に周辺を少しだけですが散歩してみました。こちらは80年代の少女漫画に出てくる喫茶店のようで愛らしい、「パイとタルトの　レモンパイ」。お店を選ぶ基準が、「陸奥A子の漫画に出てきそうかどうか」になってしまっているところがあり、このレモンイエローのファサードを見た瞬間に、胸がきゅーと締め付けられました。看板の書体、イラスト、色使いも文句なくファンシー。<br />
<br />
<br />
1981年の創業ということで、店内もあの頃の乙女感を残す雰囲気。店主のもうひとつのライフワークなのか、アートフラワーがたくさん飾られています。今どきの若い女の子たちにも大人気のようで、開店直後からひっきりなしにお客さんがやってきて、店前で写真を撮る子もちらほら。店内にはいちおうこじんまりしたイートインスペースもあるものの、４人も入れば満員になってしまうほど小さなお店で、そこがまた良いのです。すべてが手づくり感のある“かわゆい”お店でした。<br />
<br />
<br /><br />選んだのは、もちろん看板商品のレモンパイ。ホールケーキのほか、小さめのカットタイプもあったので今回はそちらにしました。メレンゲが上にのった正当派のレモンパイは、思わず弟子入り（何の？）したくなるおいしさ。こんなレモンパイをつくることができたら、それは小さなお店を開きたくなるだろうなあ……と深く納得。一度味わえば充分、というお菓子も多いと思うのですが、《レモンパイ》さんのレモンパイは何度でも食べたくなる、どこか懐かしくて、特別な味がしました。<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/04/04/d0051304_14362905.jpg" alt="_d0051304_14362905.jpg" class="IMAGE_MID" height="333" width="500" /></center><br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/04/04/d0051304_14363688.jpg" alt="_d0051304_14363688.jpg" class="IMAGE_MID" height="333" width="500" /></center>上野の東京都美術館で開催中だった、「ハマスホイとデンマーク絵画」へも行ってきました。東京の次は山口へ巡回ということで、関西には来ないようだったので観ておきたかったのでした。ハマスホイ作品は、抑制された色使いと画面構成で、洗練の極み、という感じ。妻アイダの後ろ姿や誰もいない部屋といった、慣れ親しんだものを描きながらも、どこか抽象的で、そこに漂う静けさややすらぎのみが時を超えて息づいているように感じました。<br />
<br />
<br />
簡素な調度品や、アイダが身にまとっている黒いドレスなど、細かな部分も素敵すぎます。代表作の《背を向けた若い女のいる室内》（↓）で、アイダが手に持っているシルバーのトレイや、左端に描かれている、ロイヤルコペンハーゲンのパンチボウル（白地に青の模様が入った磁器製）の現物が展示されていたのもよかったです。<br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/04/04/d0051304_19592550.jpg" alt="_d0051304_19592550.jpg" class="IMAGE_MID" height="551" width="400" /></center>ハマスホイと同時代の画家たちの作品もたくさん展示されていたのですが、母親が幼い娘の髪を編んでいたり、河原で家族が花を摘みながらピクニックしていたり……といった日常の本当になんでもないワンシーンを丹念に描いたものが多く、郷愁を誘われる反面、芸術家として社会にコミットしようとせず、内向きな家族の世界に閉じこもっているように感じてしまう作品もありました（ハマスホイのように、個人的な思いや感覚を、普遍的なものにする抽象性を獲得できていない）。<br />
<br />
<br />
身近な人や暮らしに美しさを見い出す、という視点は、現代なら家族写真のブログ等をやる人の感性にちょっと近いものがあるかも……と考えたりも。もちろん写真ではなく、絵画なのでそこまでの生々しさはないのですが……。とはいえ、全体的には、展覧会のテーマでもある北欧のヒュゲ（hygge：くつろいだ、心地よい雰囲気）を存分に堪能し、癒されました。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/04/04/d0051304_20004594.jpg" alt="_d0051304_20004594.jpg" class="IMAGE_MID" height="532" width="400" /></center>東京都美術館は初めてだったのですが、ミュージアムショップも洗練されていて素敵でした。北欧がテーマの展示だからか、イヤマちゃんグッズがたくさん。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/04/04/d0051304_15041065.jpg" alt="_d0051304_15041065.jpg" class="IMAGE_MID" height="353" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/04/04/d0051304_15025061.jpg" alt="_d0051304_15025061.jpg" class="IMAGE_MID" height="408" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/04/04/d0051304_15080700.jpg" alt="_d0051304_15080700.jpg" class="IMAGE_MID" height="429" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/04/04/d0051304_19561418.jpg" alt="_d0051304_19561418.jpg" class="IMAGE_MID" height="417" width="500" /></center>最後に錦糸町の「山田家」で人形焼を買ってお土産に。民藝調の看板、かけ紙、たぬきの造形、ショップカード……すべてが完璧です。錦糸町には駅前に「魚寅」という大きな魚屋さんがあって、そこでお惣菜などもたくさん買ってしまいました。<br />
<br />
……と、エキサイトブログの仕様がいつのまにか変わっていたことに四苦八苦しながらも久しぶりに更新してみました。過去記事を振り返ると、2019年はなんと１度も記事を書いておらず、我ながら驚愕。今年は少し旅が続きそうなことや、お知らせできることも増えそうなので、少しは発信できるかな？と思っています。＠bibliophilie　で更新のお知らせもしているので、よかったらフォローしてみてくださいね。<br />
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]]></content>
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    <title>2年ぶりの東京〜自由が丘モンブランへ。</title>
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    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202002/28/04/d0051304_00452761.jpg" alt="_d0051304_00452761.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="400" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/01/04/d0051304_13524127.jpg" alt="_d0051304_13524127.jpg" class="IMAGE_MID" height="333" width="500" /></center>新型コロナウィルスで世界中が揺れ動く中、久しぶりに東京取材へ行ってきました。こちらでは、こぼれ話を少々。すべてのミッションが終了し、ほっとした2日目の夕方、洋菓子＆ティールームの『モンブラン』へ。店内では自由が丘マダムたちが思い思いのケーキとお茶を前に、東郷画の乙女たちに見守られながら、おしゃべりに興じていました。50号サイズの大きめのものから、かわいらしい小品までいろいろなタイプの絵があり、お茶の合間にうっとり鑑賞。<br />
<br />
<br />
この店では、東郷青児はまだまだ現役作家。いわゆる“昭和遺産”としてではなく、2020年で令和のいまもティールーム内の上品でロマンティックなムードづくりや、ケーキや焼き菓子の販促のために、生き生きと活用されていることに感動します。まさに、ファンとしては何度でも訪れたい聖地。<br />
<br /><br /><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202002/28/04/d0051304_00465172.jpg" alt="_d0051304_00465172.jpg" class="IMAGE_MID" height="362" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/02/04/d0051304_14291806.jpg" alt="_d0051304_14291806.jpg" class="IMAGE_MID" height="368" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/01/04/d0051304_13522994.jpg" alt="_d0051304_13522994.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="400" /></center>日本で最初に「モンブラン」を提供した発祥の店でもあり、私ももちろん、注文は紅茶とモンブラン。上に真っ白なメレンゲ菓子がちょこんとのせられているのですが、これはモンブラン山脈の万年雪をイメージしているのだとか。定番のいちごショートやシュークリーム、プリンと箱に詰め合わせてもらえば、昭和の正統派手土産の完成ですね。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/01/04/d0051304_13525269.jpg" alt="_d0051304_13525269.jpg" class="IMAGE_MID" height="333" width="500" /></center>見どころはやはり、右手にある大作。遠くに見える山々は、店名でもあるフランス語のMont blanc（モンブラン＝白い山）をイメージしたのかな。包装紙はもちろんですが、小さなシールやカード、POPなど店内のいたるところに東郷の乙女があしらわれていて、スタッフにも愛されていることがうかがえました。ひなまつり近くだったので、ピンクのリボンでかわいく飾られた焼き菓子がたくさん。現代の少女にも気に入ってもらえると良いなあ……。<br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/01/04/d0051304_13525805.jpg" alt="_d0051304_13525805.jpg" class="IMAGE_MID" height="356" width="500" /></center>カウンター奥のスタッフ用スペースにさりげなく飾られていた、風呂敷の図案もかわいかった。ハンカチなどに復刻して東京土産にしてほしいです。<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/01/04/d0051304_13530440.jpg" alt="_d0051304_13530440.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="400" /></center>宿が浅草だったので、何年ぶりかで付近を散歩してみたりも。夜の仲見世はそういえば初めてだったのですが、昼間に来るより、異界のような怪しいムードがあり、非日常感があって楽しめました。伝法院通りの向こうには、藍色にきらめくスカイツリー。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/01/04/d0051304_14252161.jpg" alt="_d0051304_14252161.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="400" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/01/04/d0051304_14253357.jpg" alt="_d0051304_14253357.jpg" class="IMAGE_MID" height="333" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/01/04/d0051304_14254157.jpg" alt="_d0051304_14254157.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="400" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/01/04/d0051304_14254794.jpg" alt="_d0051304_14254794.jpg" class="IMAGE_MID" height="333" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202003/01/04/d0051304_15083024.jpg" alt="_d0051304_15083024.jpg" class="IMAGE_MID" height="333" width="500" /></center>豆菓子やおせんべい、芋ようかんにあんこ玉、かつらとかんざしの専門店などもあり、今がいつの時代かわからなくなるほど古き良きジャポニズムがあふれていました。<br />
<br />
今回はどういうわけか、雑誌Oliveを手に初めて上京した10代の頃のように強く、鮮烈に“東京”を感じた旅でした。昼間、日本橋など大資本の商業施設が立ち並ぶエリアにいることが多かったせいかな？（コレド室町にある話題の「誠品生活」へも行ってみました）。次の更新では、上野の東京都美術館で観た「ハマスホイとデンマーク絵画」のことや、持ち帰ったお土産について綴りたいと思います。<br />
<br />
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]]></content>
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    <title>実家で見つけた懐かしいもの。</title>
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    <issued>2020-02-27T15:13:00+09:00</issued>
    <modified>2020-02-28T00:40:13+09:00</modified>
    <created>2019-03-07T15:13:51+09:00</created>
    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202002/26/04/d0051304_23503347.jpg" alt="_d0051304_23503347.jpg" class="IMAGE_MID" height="561" width="400" /></center>幼い頃、クリスマスプレゼントに両親から買ってもらい、大切にしていた水森亜土によるイラストが描かれたネジ巻き式のオルゴール。丸みのある正方形のシルエットが愛らしい木製のオルゴールで、真っ白にペイントしてあり、蓋をあけるとギー……という古めかしい音とともに、「白鳥の湖」が流れる仕掛けになっていました。<br />
<br />
<br />
ある時期から物持ちの良い姉が保存してくれていて、数十年ぶりに再会。ビーズの指輪とかきゃしゃなネックレスくらいしか入らなかったのですが、大人になった現在の視点で見ても、軽やかでで透明感のあるパステルカラーが本当にかわいい。まだ若かった両親の娘の幸せを願う気持ちが詰まっているようで、大切に抱えて持ち帰ってきました。<br />
<br />
<br />
ここ数年、亜土ちゃんのイラストがユニリーバのDove洗顔料やユニクロのウェアなどにも起用されているそうで、改めて眺めてみると、かわいいだけではないどこかドキッとする色気があって、そこがいつまでも色褪せない、秘密のスパイスになっているのかもしれませんね。<br />
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<br /><br /><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/202002/27/04/d0051304_20144108.jpg" alt="_d0051304_20144108.jpg" class="IMAGE_MID" height="333" width="500" /></center>右は少女時代に「こんな大人になりたいなあ」と何度も読み返した、小林麻美さんのエッセイ集『あの頃、ショパン』（1984年、文化出版局）。岩舘真理子さんの少女漫画に出てくる、ちょっとエキセントリックな女性にそっくりだったんですよね。ちなみに、表紙の麻美さん若き日の肖像は、あの合田佐和子さんが手がけています（合田佐和子『光へ向かう旅』コロナ・ブックス刊　には、エロティックでどこか退廃的な麻美さんの他の肖像画も掲載されていました）。インタビューによれば、「話したことをそのまま本にできますよ」と編集者から打診されたけれど、「時間がかかってもいいから、自分で書きたい」とおっしゃったのだそう。<br />
「あれから……いろんなことがあって、たくさんの時間が流れ……」と、三点リーダーを多用する独特のアンニュイな文体もイメージぴったり。ハンカチやタオルに小さく自分のイニシャルを入れて暮らしを愛おしむことや、フランス映画『若草の萌えるころ』でジョアンナ・シムカスが着ていたトレンチコートへの特別な思い入れなど、２０代にしてすでに自分のスタイルを持った大人の女性だったんだなあ……とため息が。横浜育ちの麻美さんらしく、初恋が外国の少年だったりとすべてが完璧にオシャレで、ただただ、あこがれしかありませんでした。<br />
<br />
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絹や麻、コットンといった自然素材への強いこだわりも、時代を先取りする感性だったと思います。彼女のシルクのブラウスへの偏愛に感化され、私も少女には贅沢な白いシルクのパジャマを手に入れたことがあったのですが、学校へ行っている間に母がうっかり洗濯機で洗ってシワシワにしてしまい、涙ながらに抗議したことなど懐かしく思い出しました（笑）。<br />
ハイブランドを好むイメージのある麻美さんですが、一方では『ナンカ堂』というリサイクルショップも大好きで、1000円以下で掘り出し物を見つける楽しみについても語られていたり……。上質なものと遊び心のあるチープなものをどう組み合わせるのか、というおしゃれのバランス感覚についても本書から教えてもらいました。さらに読み込んでみると、「明るく健康的なものよりも、退廃的なものが好き」といった本や映画の趣味、「黒のイメージを持った人にひかれる」といった男性の趣味にいたるまで影響されていたことが判明。セルジュ・ゲンズブール＆ジェーン・バーキンの関係についてなど、フランスのカルチャーについてもふれられていて、まさに自分自身の原点のような本でした。岸田今日子さんの『妄想の森』などもともと“女優エッセイ”というジャンルが好きだった私ですが、これは乙女のためのエヴァーグリーンな名著だと思います！　たとえば合田佐和子さんの娘さんの合田ノブヨさんがによるコラージュをあしらった素敵なカバーで再版したら、永遠のバイブルになると思うんだけどなあ……。<br />
<br />
<br />
＊左は麻美さんが小説を寄稿した「高級少女文芸誌　アリスの国』（1990年・河出書房新社）。表紙が原田治さん、松本隆さんと大島弓子さんがタッグを組んだ『風邪をひいたアリス』を筆頭に、びっくりするようなメンバーがたくさん参加しています。大好きだったパルコの広告も掲載され、ページを開くと、出版文化がまだまだ華やかだった時代のワクワク感がリアルに蘇ってきました。<br />
<br />
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    <title>京都感傷旅行〜《青の夢　洋菓子店》こぼれ話</title>
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    <issued>2018-05-29T22:24:00+09:00</issued>
    <modified>2018-06-09T03:31:39+09:00</modified>
    <created>2018-05-29T22:24:13+09:00</created>
    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/25/04/d0051304_17150037.jpg" alt="_d0051304_17150037.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center>フリーペーパー《Pâtisserie Rêve bleu　青の夢　洋菓子店》に掲載した記事、「青児と夢二をめぐる京都へ　感傷的小旅行」の取材で訪れた京都こぼれ話です。京都へはときどき行きますが、《喫茶ソワレ》でお茶を飲むのはもう何年ぶり？というくらい久しぶりのこと。二代目の元木英輔さんが数年前に亡くなり、現在は三代目となる娘さんが継いでおられました。二代目にインタビューなどさせていただいたり、お世話になっていた関係からつい「お嬢さん」と呼んでしまっていたのですが、もしかしたら失礼だったかも……と後で冷や汗。<br />
<br />
創業者はソワレをオープンする以前は、花遊小路で《元木屋》という小間物屋と画廊を経営していたそう。画廊をやっていらしたことから、彫刻家の池野禎春氏（店内を彩るバッカスなどの木彫りを担当）や、染色家の上村六郎氏（青い照明にすることを助言した）などの人脈があったのかもしれませんね。東郷と交流があった創業者については、幼い頃に亡くなったので残念ながらあまり記憶がないそうですが、新しもの好きでダンディーな「かっこいいおじいちゃん」だったそうです。<br />
<br />
余談ですが、花遊小路には《よーじや》の本店があり近年は観光客であふれていますが、私が大学生だった頃は街角の古ぼけた小さなお店、といった佇まいで、逆にそこに魅きつけられていました。舞妓さんや芸妓さんが日常的に立ち寄って、普段使いするものを買っているんだろうなあ……という一見さんを寄せ付けないディープな雰囲気があったんですよね。あぶらとり紙は当時から有名でしたが、流行とは無縁の、甘いクラシカルなテイストのポーチや手鏡なんかも売っていた記憶があります。<br /><br />ちなみに、私はソワレの1階にはあまり座ったことがなく、特に思い出深いのは高瀬川をのぞむ2階窓際のこの席。昭和20年代の日本人の体型に合わせているため、グリーンの座席は小さめで向かい合わせで座るとかなりコンパクトな空間になってしまうのですが、逆にそこが親密なおしゃべりに向いていた気がします。かつてここで一緒に過ごした人たちとの時間が蘇ってきて、懐かしさに胸が締め付けられました。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/28/04/d0051304_16573040.jpg" alt="_d0051304_16573040.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/25/04/d0051304_17165564.jpg" alt="_d0051304_17165564.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>こちらも大学時代によく通った思い出の場所、京都府立図書館。当時はまさかここが竹久夢二ゆかりの地とはつゆ知らず……2001年にリニューアルされて、趣きある外観は保存しつつ、内部はすっかり近代的な空間となっています。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/28/04/d0051304_16575085.jpg" alt="_d0051304_16575085.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/28/04/d0051304_17030376.jpg" alt="_d0051304_17030376.jpg" class="IMAGE_MID" height="311" width="500" /></center>取材時に小さな展示スペースにも案内してもらったのですが、そちらに夢二が個展をした際の写真が飾ってありました。現在もほぼそのまま残っている階段のところで撮った記念写真が！（下段の右から2人目が夢二。「FAREWELL（告別展）」という垂れ幕がかけられています）。当時の家具などもわずかに残っていたものが展示されており、背もたれがハート型の椅子がかわいかったです。家具のデザインも建物と同じ、武田五一が手がけていたそうですが、この椅子が五一デザインかどうかは明確な資料がなく判然としないそう。展示スペースは普段は閉まっていますが、毎月第三水曜に開催の見学会で案内していただけます。<br />
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さらに、取材ではないですが、帰り際に立ち寄った鞍馬口の《花の木》。高倉健さんを筆頭に、若き日の北大路欣也さんなど往年の映画スタアたちが集ったことでも知られる喫茶店ということで初めて行ってみました。近所のおじいちゃんおばあちゃんが店主夫妻と雑談していたり、近隣の大学生たちがミーティングをしていたりと気さくなムードの店だったのですが、写真に撮ってみるとなんともフォトジェニックで驚きました。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/18/04/d0051304_16071239.jpg" alt="_d0051304_16071239.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center><br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/25/04/d0051304_18003389.jpg" alt="_d0051304_18003389.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center>かつてヨーロッパで絵画の修復の仕事をしていたという創業者が手がけたという、ログハウス風の内装、花柄の壁紙、真鍮のテーブル……。そして、そんなひとつひとつに、かつてここで過ごした人たちの人生の時間が刻まれているからかもしれません。貫入の入った長年使い続けているカップでコーヒーを飲むのと、新品のカップで飲むとのでは、同じ豆で同じように淹れたコーヒーでも古い器のほうがなぜかおいしく感じる……という話を聞いたことがありますが、空間にもそういう効果があるのかも？ <br />
<br />
古時計の横に、くつろいでいる若き日の健さんの写真が飾ってありました。お酒を飲まない人だったこともあり、おいしいコーヒーを飲みながら仲間たちと語らうのが好きだったんでしょうね。下はカウンター内に飾ってある、健さんが店主に贈ったというフランスの俳優、ジャン・ギャバンのポスター。入り口付近には健さん関連の雑誌、書籍なども揃っていて、ちょっとした資料室の趣きも。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/25/04/d0051304_18005686.jpg" alt="_d0051304_18005686.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>私が京都のジャズバー《blue note》でアルバイトしていた頃にも、昭和の映画スタアたちの伝説はママの故・宍堂初子さんからたまにうかがっていたなあ、と思い出しました。常連だったのは太地喜和子さんなど酒呑み組（笑）の方々で、「ニコラシカ」というカクテルで、誰がいちばん先に酔いつぶれるかという飲み比べをよくしていたのだそう。<br />
<br />
私も一度飲ませてもらったことがありましたが、リキュールグラスの縁ぎりぎりまでブランデーを注ぎ、そのうえにレモンの薄切りと砂糖をのせるというもの。しばらく待ってブランデーがレモンを通して砂糖に染みてきたところで、おもむろにレモンと砂糖を口に放り込み、それを一瞬で吐き出し、レモンの果汁と砂糖が口に残った状態でリキュールグラスのブランデーを一気飲み（！）するという衝撃的なものでした。<br />
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初めて飲んだときにはこの世にこんなおいしいものがあるのかと感動したのですが（笑）、いま思えばなんとも刹那的で贅沢な、古き良き時代の遊び人たちを象徴する飲み物だったのかな……という気がします。高価なブランデー（ヘネシーとか）を一気飲み、しかもそれを立て続けに１０杯とかどんどん飲んでしまうんですものね。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/28/04/d0051304_17243022.jpg" alt="_d0051304_17243022.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>帰り際に四条・南座前の《井澤屋》で買ったささやかなお土産。左は大正時代からあるという、井澤屋オリジナルの大判の紙ハンカチ。歌舞伎役者へのお部屋見舞いとしても使われているそうで、紳士への京都みやげに喜ばれそうなデザインです。左はパピアプードルという、１枚ずつメモ用紙のように切り取ってお化粧直しに使う紙おしろい。これ、《blue note》のママが愛用していたもので、懐かしくてつい買ってしまいました。いつもバーカウンターの定位置に置いてあり、スタッフの女の子は皆、「好きに使って」と言われていたのです。こちらは英国製ですが、ママもおそらく《井澤屋》で買っていたんじゃないかな。いつのまにかデザインが変わっていたのがやや残念でしたが、マリー・アントワネットを思わせる貴婦人の絵はそのまま。ちなみに、昔はこういうデザインでした。<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/28/04/d0051304_23195687.jpg" alt="_d0051304_23195687.jpg" class="IMAGE_MID" height="368" width="250" /></center>今回の収穫は京都府立図書館の司書さんから、夢二にまつわるとてもおもしろい資料をご紹介いただいたこと。おもに京都時代のことが中心に据えられた資料で、帰りの電車内で夢中で読んでしまいました。「夢二の日記を読むと、生涯にわたって心から笑ったことはないのではないかと思えるほど、毎日が憂鬱な情調と生の不安に支配されている……」というような一節から、私自身の憂鬱な京都青春時代の気分（！？）とつい重ね合わせて、タイトル通りどうも感傷的になってしまいましたが。なお、府立図書館には閉架書庫の資料を見せていただきに再訪する予定があるので、また機会があれば京都と夢二ついてどこかで書きたいなあ、と思っています。<br />
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    <title>『戀愛譚』出版記念展、ご来場ありがとうございました。</title>
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    <issued>2018-05-12T21:48:00+09:00</issued>
    <modified>2018-05-12T22:06:41+09:00</modified>
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    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/11/04/d0051304_00500200.jpg" alt="_d0051304_00500200.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center>4月末に大阪・北浜の《アトリエ箱庭》にて3日間だけ開催した、『戀愛譚　東郷青児文筆選集』発売記念展、ぶじ終了しました。初日の28が東郷の誕生日、翌日が昭和の日というこれ以上ふさわしい日はないというタイミングで、たくさんの方にご来場いただきありがとうございました。箱庭オーナー・幸田和子さんのコレクションを中心に、一部、私が所有している古書や包装紙も並べました。2009年に、『東郷青児　蒼の詩  永遠の乙女たち』をリリースした際にも同様の展示をしましたが、さらにコレクションも充実し、私たちの視点が当時とは変化していることもあり、また違った趣向になったかなと思います。<br />
谷崎潤一郎の『卍（まんじ）』などふたりとも所有している本は、カバーをつけた状態とはずした状態を両方、見せるかたちで展示したりも。<br />
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ガラスケースの中は詩人の堀口大學コーナー。シンプルかつ、瀟洒で幻想的な装釘に会期中、眺めてはうっとりしていました。中央の詩集、『あまい囁き』は2009年以降に新たに増えた箱庭コレクションです（収録作には愛娘のすみれ子さんに捧げた詩もあり、堀口ファンとしてはたまらないものが……）。<br />
<br /><br />メインの展示スペースはこんな感じでした。手にとって見ていただける資料もたくさん用意していたので、静かな水辺で自分の部屋のようにゆっくり過ごしていただければ……という思いがありましたが、10人も入れば満員になる小さな空間のため、お声がけできないまま帰られてしまった方がいらっしゃったのがやや心残りです。<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/11/04/d0051304_13202654.jpg" alt="_d0051304_13202654.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/11/04/d0051304_13205780.jpg" alt="_d0051304_13205780.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>ピンク地に鶴が描かれたテーブルクロスは、昔、自由が丘モンブランで記念品として配っていたらしき風呂敷だそう。わが家で使っているコーヒーテーブルを持ち込んで、洋菓子店の紙袋、包装紙、コンパクトやミラーなどを展示しました。<br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/11/04/d0051304_00502020.jpg" alt="_d0051304_00502020.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>華やかな雑誌や包装紙に目が奪われがちなところ、地味に推していたのがこちら。扉野良人氏が版元の創元社宛てに送ってくださった、与謝野晶子の夫、鉄幹が主宰していた雑誌『明星』に載っていたという東郷作の「未来派詩」（1922年）。20代の若き東郷がパリから寄稿した作品で、新しきもの、前衛に思いっきり傾倒していた時期。10〜20代の頃って、優しくわかりやすいものより、難解でとんがったものに魅かれがちですよね。そんな青い頃を思い出させてくれる一篇です。活字の組み方までもが斬新だったので、ぜひ皆さんにも見ていただこうと、箱庭さんが和紙に出力して額装してくださいました。<br />
「東郷の絵は、稲垣足穂がその人工的なタッチに瞠目し、その後、昭森社から未刊に終わった『一千一秒物語』の装幀を東郷に指名したことを思い出します」（扉野さんより）とのことで、東郷と稲垣足穂のタッグ見たかったなあ……と嘆息。きっとこのうえなくモダンで硬質な美しさを湛えた書物になったことでしょう。『戀愛譚』に収録の「マネキンに惚れる」や「義手義足空気人形」といったエッセイを読むと、東郷の人工美へのあこがれがよく理解できると思います。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/11/04/d0051304_01001123.jpg" alt="_d0051304_01001123.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/11/04/d0051304_13213737.jpg" alt="_d0051304_13213737.jpg" class="IMAGE_MID" height="240" width="500" /></center>さらに、『戀愛譚』の世界観をイメージした焼菓子を、本町のフレンチカフェ、《シェ・ドゥーヴル （chef  d’oeuvre）》の小谷廣代さんと企画しました。小谷さんがプロならではのアイデアをあれこれ出してくださり、追加分も含めてあっというまに完売したのが嬉しかった！　左が東郷のお誕生日を記念した、《青児と星のメレンゲ》。Seijiの“S”と星をかたどったメレンゲに、妖精の薄衣を彩る宝石のような銀色のアラザンがちりばめられています。マカロンっぽい可愛い青ではなく、大人っぽいシックな青にして欲しいとリクエストしていたのでイメージぴったり。<br />
<br />
右は「カルバドスの唇」というエッセイにちなんだ、カルバドス（りんごの蒸留酒）を染み込ませたミニパウンドケーキ。これは私がいま個人的に、ブランデーケーキにはまっていることから実現。高価なカルバドスをたっぷりと使うので価格がやや高めになってしまったのですが、なかなか他にない贅沢な味わいとなりました。ミッドナイトブルーの薄葉紙で包み、以前箱庭さんが製本で使われていた「鬼引」という特別なひもで結んでいます。水引きを思わせる若干和のイメージが漂う結び方にしてくださり、東洋と西洋がまじりあう東郷の世界観にふさわしいラッピングになったかな？<br />
プライスカードにはりんごを手にもったイヴが蛇とたわむれている絵をあしらい、大人にしかわからない罪と酩酊の味（笑）をミニサイズでひとりじめしていただこうという趣向に。<br />
<br />
<br />
さらに、右下の紙袋は2006年に惜しまれつつ閉店した《渋谷フランセ》のもの。来場者にさしあげるフリーペーパーの表紙に渋谷フランセのものを使わせて頂きたいと思っていたので、許可取りでコンタクトしたところ、三田貞朗社長のご厚意でお店で使われていたミニ紙袋をお譲りいただけることになったのでした。会期中、『戀愛譚』をご購入くださった方にプレゼントしていたのですが、こちらも関係者分をのぞいてすべてなくなりました。思い思いのおしゃれをした女性たちが東郷の絵がついた紙袋を腕に掛け、東郷画が表紙の雑誌に夢中で見入っている光景に、画家本人もきっと喜んでいたことでしょう（笑）。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/11/04/d0051304_01145542.jpg" alt="_d0051304_01145542.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>こちらがフリーペーパー《Pâtisserie Rêve bleu　青の夢　洋菓子店》。昭和の頃、どこかの街にあったような架空のパティスリーに置いてある商品案内をイメージしたデザインとなっています。内容は制作チームによる『戀愛譚』の作品レビューを中心に、「青児と夢二をめぐる京都へ　感傷的小旅行」、「秋田で出会った、青いワンピースの乙女」（秋田菓子宗家かおる堂と東郷の関わり）、「箱庭コレクション」（2009年以降に箱庭さんが入手した東郷装釘本のご紹介）など、東郷にまつわるよもやま話もぎゅうぎゅうに詰め込みました。<br />
右にちらっと映っているモノクロのフライヤーは、最終日に打ち上げがてらクローズドで企画した東郷出演の映画『誘惑』（中平康監督）を鑑賞する会のお誘い状（著作権の問題があるので、基本的に面識のある友人知人にのみお渡ししていました）。<br />
<br />
今回の展示で最も印象的だったのは、14年前に制作した「gris-gris」というフリーペーパー（2号目で青児装釘本特集を組みました）を持参して見せてくださったお客様がいらしたこと。かなり読み込んでくださったらしく、端っこがよれっとなっていたのがまた嬉しかった。会期中、何人かそんな私たちのインディーズ時代（笑）を知る方が来てくださり、衝撃を受けました。このフリーペーパーがきっかけとなって、本のお仕事ができるようになり、現在につながっている原点でもあり……それをずっと大切に持ってくださっている人がいたこと、それが今後の指標にもなったかな？<br />
<br />
というのは、やっぱりリアルな空間だったり、フリーペーパーなどの形あるものをつくるって、あたりまえですが膨大な手間と時間がかかるんですね。そうなると、ネット時代においてわざわざ場を設けて人に来ていただくことの意味だったり、あえてウェブではなく紙で残していくことの意味、などについて深く考えざるをえず、準備段階でかなりネガティブに思い悩んでしまったことも……（これは、ふだん編集者＆ライターとして、常に向き合っているテーマでもあるのですが）。ですが、ここにきてやっと自分のなかで納得できたような気がしています。<br />
<br />
そんなわけで、昨年からの東郷狂想曲（！？）もこれでようやく一段落。今後も彼との不思議な縁は続いていくことでしょうが、いったんは短いお別れです。東郷が縁で出会った方々すべてに感謝を捧げつつ、またいつかの再会を待ちたいと思います。<br />
<br />
<br />
＊フリーペーパー《Pâtisserie Rêve bleu　青の夢　洋菓子店》は現在、京都の恵文社一乗寺店、大阪のCalo Bookshop &amp; Cafeで『戀愛譚』をお買い上げ頂いた方への特典としてさしあげています。よろしくお願い致します。<br />
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    <title>『戀愛譚』出版記念イベントのDMが完成しました。</title>
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    <issued>2018-04-23T01:51:00+09:00</issued>
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    <created>2018-04-23T01:51:52+09:00</created>
    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201804/22/04/d0051304_02113688.jpeg" alt="_d0051304_02113688.jpeg" class="IMAGE_MID" height="351" width="500" /></center>いよいよスタートまで１週間余りとなり、お菓子のラッピング打ち合わせからフリーペーパーの最終校正etc....日々、忙しく準備に追われています。DMが遅蒔きながら完成し、イベントの特設ページもできましたのでぜひご覧になってください→（Click！）。フリーペーパーの取材に快く協力してくださった方々や、《青児と星のメレンゲ》と《カルバドスのミニパウンドケーキ》をつくってくださるシェ・ドゥーブルの小谷さん、紙袋を提供してくださった《渋谷フランセ》のオーナー様など、皆さんあたたかく協力してくださるのが本当にありがたく、お客様に来てよかったと思っていただけるイベントにしなければと思っています。<br />
<br />
DMの撮影協力は、京大裏にある乙女系古書店croixille（クロアゼィユ）さんです。大正時代、修道女たちの寄宿舎だった「白亜荘」という時が止まったような建物にあり、森茉莉がつつましくも気ままな“贅沢貧乏”暮らしを楽しんでいたアパートってこんな感じだったのでは……？と訪れるたび妄想が止まりません。２パターン、撮ったのですがどちらも捨てがたかったので、２種類から選べるDMにしました。こちらの写真は、東郷の伝説の著書に『手袋』というのがあるので、（撮影中は意識していなかったのですが）はからずも象徴的な写真となったのでした。<br /><br /><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201804/22/04/d0051304_02120900.jpeg" alt="_d0051304_02120900.jpeg" class="IMAGE_MID" height="349" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201804/22/04/d0051304_02123181.jpg" alt="_d0051304_02123181.jpg" class="IMAGE_MID" height="352" width="500" /></center>もうひとつの写真も、あとで画像をよくよく見ると偶然ですが、背景の画集がブラックやベルナール・ビュッフェといった東郷と同時代にパリで活躍していた画家たちのものでした。<br />
<br />
銅版画家・出口春菜さんの個展を拝見するのがメインの目的だったので、じっくり鑑賞。三つ編み、本、特徴的な手足のモチーフ、鳥や香水瓶……少女の内面を顕微鏡で覗き込むような世界。クローゼットからバレエシューズ？の足が突き出ていたり、少しドキッとする要素のある作品に惹かれました。このところ、新しい世代のみずみずしい才能がどんどん世に出てきているなあ、と感じています。<br />
<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201804/22/04/d0051304_10303737.jpg" alt="_d0051304_10303737.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center>おいとま後、静寂に包まれた「白亜荘」の中を少しだけ歩いてみました。croixilleさんが入っている１Fの大きめの部屋はかつて、修道女たちの集会場だったスペースなのだとか。２Fには小さめのかわいい居室が並んでいます。かつてここで、祈りの日々を過ごしていた女性たちに思いを馳せました。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201804/22/04/d0051304_10305043.jpg" alt="_d0051304_10305043.jpg" class="IMAGE_MID" height="600" width="450" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201804/22/04/d0051304_10304578.jpg" alt="_d0051304_10304578.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201804/23/04/d0051304_00583286.jpg" alt="_d0051304_00583286.jpg" class="IMAGE_MID" height="279" width="500" /></center>右はかつて、croixilleさんで求めて大切にしているお墓のポストカード。調べてみたところ、「ノートル＝ダム＝ド＝ロレット国立墓地」という北フランスの町にある軍人墓地のよう。人生のテーマがmemento moriなので、お墓をモチーフにしたものは、海外国内問わず惹きつけられます。<br />
左はショップカード代わりにつくられたというフリーペーパー創刊号。pippoさんという方のページで紹介されていた、画家・村山槐多の「とこしえに　君を思はん　うつくしき　君を思はん　君を思はん」という詩がとても素敵で、槐多というひとに初めて興味を持ちました。どのページにもオーナー中村さんの本を愛する気持ちがあふれていて、2号目を心待ちにしています。<br />
<br />
※と、余談が長くなってしまいました、４月末のイベント終了までできるだけブログ更新していきたいと思っているので、またときどきのぞいてみてくださいね。Twitterのほうも（＠bibliophilie）引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。]]></content>
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    <title>『戀愛譚（れんあいたん）』出版記念イベントにつきまして</title>
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    <issued>2018-04-11T20:18:00+09:00</issued>
    <modified>2018-04-23T02:24:37+09:00</modified>
    <created>2018-04-11T20:18:28+09:00</created>
    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201804/09/04/d0051304_18121824.jpg" alt="_d0051304_18121824.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>すっかり空気が淡いピンクに色づき、春がやってきましたね。『戀愛譚（れんあいたん）』に収録した「春と花」というエッセイに出てくる、「花はたつた一人で見るときが一番美しい」「人間のゐない世界でしみじみと桜の花を見直してみたい」という東郷の言葉を思い出しながら日々、散りゆく桜を眺めています（社交的な性格だったのに、お花見の退廃的な馬鹿騒ぎは嫌いだった模様）。画像は東郷装釘による、堀口大学の詩集『砂の枕』です。<br />
<br />
ところで、去る3月21日にあべのハルカス美術館で開催中の『生誕120年記念東郷青児展　夢と現の女たち』の連携講座として、ハルカス大学にて「昭和の可憐な横顔　東郷青児がめざしたもの」と題したトークイベントをさせていただきました。例によってうまくお話しできる自信がなく、ほぼ宣伝していなかったのですが定員40名のところ、なんと65名もの方に集まっていただきありがとうございました。<br />
<br />
皆さんとても熱心にメモをとりながら聞いてくださり、私にしては落ち着いてお話しすることができました。短い時間でしたが、楽しんでいただけたようでひと安心。レアな画像を手配したり、恋愛ドラマ風の人物相関図をつくってみたり……といったあれやこれやの工夫が報われました。前日には緊張のあまり逃げ出したい気持ちになっていたことも忘れ（！？）、ああ、なんだかとても楽しかった……と忘れがたい1日となりました。サポートしてくださったスタッフの皆さんにも感謝です。<br />
<br />
<br /><br />4月15日を持ちまして生誕120年展は終了しますが、その後の、4月28日、29日、30日の3日間、大阪・北浜の『アトリエ箱庭』さんで『戀愛譚（れんあいたん）』の小さな出版記念展を企画しています。4月28日が青児さんの121回目のバースデイ！ということもあり、ぜひお祝いに駆けつけていただければと思います。<br />
『東郷青児 蒼の詩 永遠の乙女たち』をリリースした2009年以降に箱庭さんと私が新たに入手した、装丁本や包装紙、雑貨などを新たに追加したプチ展示がメインになりそうですが、新たに決まったことがあれば、また随時お伝えしたいと思います。<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201804/09/04/d0051304_18234991.jpg" alt="_d0051304_18234991.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201804/09/04/d0051304_18241334.jpg" alt="_d0051304_18241334.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>今回もささやかな記念フリーペーパーを製作中で（実は本編よりこういうものをつくる方が楽しかったりします……）画像はスピンをつけるかどうか？そして色合わせに悩み中のひとこま。架空のパティスリー、《Rêve bleu　青の夢 洋菓子店》の商品案内をイメージしたデザインとなっています。最初は『戀愛譚』をお求めくださった方に……と考えていましたが、おそらく既に購入してくださった方も来られると思うのでいまのところ、来場者に先着順でさしあげる予定です。<br />
デザイナー、版元の担当編集者さんなど関係者による「私の好きなこの一篇」という作品レビューがメインコンテンツではありますが、前述のギャラリートークにて時間切れでお話できなかった旅ネタなどのおしゃべりも入れていく予定なのでぜひお楽しみに。<br />
<br />
※これまで恥ずかしながら完全にreading onlyだったTwitter（アカウントは@bibliophilie）ですが、イベントまでの期間限定で進捗状況などつぶやいていこうと思っています。よろしければフォローしてみてくださいね。]]></content>
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    <title>『戀愛譚（れんあいたん）』のこと</title>
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    <issued>2018-03-04T00:52:00+09:00</issued>
    <modified>2018-04-23T02:25:59+09:00</modified>
    <created>2018-03-04T00:52:36+09:00</created>
    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201802/28/04/d0051304_22574060.jpg" alt="_d0051304_22574060.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>昨年から、東郷青児生誕120年ということでお声がけいただくことが増え、おかげさまで忙しくさせていただいております。来たる3月9日に編集をさせていただいた、『戀愛譚（れんあいたん）東郷青児文筆選集』が大阪の創元社さんより発売になります（書店には同日〜13日くらいに到着予定）。詳細を特設ページにまとめましたのでぜひ、ご覧になってください→（Click！）。画像は刷りたてほやほやのものを、表紙の色校の上で撮ってみました。デザインはもちろんundersonです。<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201802/28/04/d0051304_23010998.jpg" alt="_d0051304_23010998.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>見返し、花ぎれ、スピンの色をはっとするような朱赤にしたのは、シックな着物からあざやかな半襟がちらりのぞいてドキッ……みたいなイメージ。最初はもう少しエロティックさやかわいらしさ、遊び心のある装丁もいいなあ、と思っていて、実際にそういう案もつくってもらっていたのですが、やはり王道っぽいものが良いのでは？ということでこちらに決まりました。でも東郷作品のなかでは珍しく目線がまっすぐこちらを向いており、売り場で読者の皆さんと目が合いそうだし（笑）、むしろこちらのほうが上品な色気を感じていただけるかな？といまはこの装丁がとても気に入っています。<br />
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これまでに手がけたのはヴィジュアルブック的なものが多く、こういう文芸書の編集は今回が初めてだったのですが、版元の編集者Sさんを筆頭に関係者の皆さんの助けにより、どうにかこうにか、納得のいくクオリティに仕上がりほっとしています。実は、途中で企画そのものが頓挫したりといろいろ激動（！？）な経緯があったのですが、紆余曲折を経たぶんだけひときわ愛着のある一冊となりました。自分としても少しだけ次のステージに進めたかな？と思っています。<br />
<br /><br />基本的にテキストのみの本ですが、おもに『手袋』『カルバドスの唇』などの著作から、作品に応じた挿し絵もできるだけ掲載するようにしました。なかには「ええっ！？」と吃驚するほどエロティックかつユーモラスな絵もあるので、ぜひ合わせて楽しんでくださいね。<br />
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なお、本書で個人的に気に入っているのは「金魚」というジャパンホラーテイストのエッセイ。雨、墓場、提灯、そして息もたえだえの金魚……という、まるでショートムービーのように儚く美しい、少しだけ昔の日本の情景が浮かんでくる一篇です。亡くなった少女を回想するシーンで、伏せた長いまつ毛をゆっくりとあげて「先生」である東郷を見つめるときの、「まるで黒い蝶々が静かに羽根を開く時のような感じだった」という一節にはしびれました。<br />
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ほか、政治的な内容を含むためやや迷ったものの、「あの頃、この頃」という青鞜社の伊藤野枝＆アナーキストの大杉栄カップルについて書かれたエッセイはやはりどうしても入れたいと収録しました。伊藤野枝については昨年、『村に火をつけ、白痴になれ』という伝記が話題になりましたが（この本、むちゃくちゃおもしろくて一気読みしてしまいました）、実際に彼らと交遊があった東郷の言説は必読です。<br />
また、東郷青児といえば恋人をとっかえひっかえする昭和のドンファンと思っている人も多いかと思うのですが、決してただの女好きではなかったということがこのエッセイを読めばわかっていただけるかな、という気持ちもありました。このエッセイは編者である私から、読者の皆さんへの裏メッセージでもあります（笑）。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201803/04/04/d0051304_00420013.jpg" alt="_d0051304_00420013.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201803/03/04/d0051304_23432768.jpg" alt="_d0051304_23432768.jpg" class="IMAGE_MID" height="203" width="500" /></center>本書は現在、大阪のあべのハルカス美術館で開催中の『生誕120年東郷青児展　夢と現の女たち』ミュージアムショップにて先行発売中です（上）。創元社さんがPOPをつくってくださっていました！当初は、河出書房新社の『蒼の詩　永遠の乙女たち』も一緒に並べていただいていたのですが、こちらはスタートから１週間ほどで完売してしまったらしく（発売から年月が経っていることもあり、品薄状態だそう）版元に在庫を確認中です。<br />
下は美術館からエスカレーターあがってすぐの「CAFFE CIAO PRESSO」で提供中の「超現実派の散歩」ラテアート。（初期のシュルレアリズム風代表作がモチーフとなってます）。カフェとの連動企画は大阪展だけなのでこれは貴重！横は衝撃的だった「望郷」フュギュア。と、お客としても楽しみまくっている私です（笑）。<br />
ちなみに、展覧会会場では私自身の東郷装丁の古書コレクションも、2冊だけですが展示していただいているのでよろしければご覧になってみてくださいね。（北條誠『明日の愛情』と、サトウハチローの『見たり聞いたりためしたり』）。<br />
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昨年秋には『東京人』10月号で「昭和のやさしい面影に、ふたたび出会う」という東郷についての8ページの記事も書かせていただきました（Click！）。ほか、東武百貨店でのプチ東郷青児展（画商さんがされている即売会的なもの）にギャラリートークで呼んでいただくなど（人前で話すのが下手すぎて恥ずかしいので、ネットではお知らせしていませんでしたが）、いろいろと初めての経験も。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201802/28/04/d0051304_23335920.jpg" alt="_d0051304_23335920.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>ところで、こちらはunderson氏が秋田で見つけてきた『秋田菓子宗家 かおる堂』大町店（赤れんが郷土館通り）の包装紙。現役で使われているものがまだあったなんて！と興奮しました。お菓子の箱に同梱のリーフレット（下画像↓かおる堂のおもな商品ラインナップを紹介するミニカタログ的なもの）にも東郷の美しい絵が使われています。現社長さんにお話を伺ってみたところ、秋田では有名なグラフィックデザイナーに高橋 良というかたがいらして（故人）、彼が東郷率いる二科会の会員だったことから先代である藤井馨（かおる）氏とのあいだに交流が生まれたとのこと。<br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201802/28/04/d0051304_23360834.jpg" alt="_d0051304_23360834.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201802/27/04/d0051304_18262816.jpg" alt="_d0051304_18262816.jpg" class="IMAGE_MID" height="247" width="500" /></center>店内にもリーフレットの絵が飾られていました。かおる堂さんは1922（大正11）年創業で、もうすぐ100周年を迎えます。同店のお菓子は県内のあちこちで買えますが、東郷包装紙を使っていない場合もあるようなので、気になるかたは店員さんにぜひ尋ねてみてください。今後、秋田みやげはかおる堂さんのものが定番になりそうです。<br />
また、昭和40年代頃までは大町店のすぐそばで「PontD'or」（ポンドール＝フランス語で「金の架け橋」の意味）という、当時としてはかなりモダンな洋菓子店をやっていらして、こちらのロゴマークや包装紙も東郷が手がけていたそう。その原画など資料も残っているそうなのでぜひいずれ拝見させてくださいとお願いしました。<br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201803/01/04/d0051304_01355602.jpg" alt="_d0051304_01355602.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201803/01/04/d0051304_01361077.jpg" alt="_d0051304_01361077.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>ほか、こちらは少し前に見つけた、コバルト社刊の『東郷青児スタイルブック』（右は某所からお借りしている同じくコバルト社の『恋愛散歩』）。家庭でお母さんが洋裁をするのがあたりまえだった時代、手づくりブラウスやワンピースのデザインのヒントにしてもらおうと、東郷が描いた洒落たファッションイラストが満載の冊子です。このほかにも、新たに入手したものがいくつかあるので、いろいろ落ち着いたら、出版記念にどこかで展示できたらなあと考え中です。<br />
昨年秋から『戀愛譚』にかかりきりでお正月も返上だったし、そろそろゆっくりしたい……という怠け心と戦いつつ（！？）春まであとすこし、頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。<br />
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    <title>久しぶりの神戸〜森村桂さんのこと。</title>
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    <issued>2017-09-16T21:26:00+09:00</issued>
    <modified>2020-04-08T03:57:08+09:00</modified>
    <created>2017-09-16T21:25:08+09:00</created>
    <author><name>interlineaire</name></author>
    <dc:subject>未分類</dc:subject>
    <content type="html"><![CDATA[久しぶりに打ち合わせで神戸へ。少し早めに出て、訪れたことのなかった長田界隈を散歩。阪神淡路大震災で被害が激しかったエリアですが、神社前商店街は昭和風の鄙びた雰囲気がまだ残っていて、懐かしさに胸が締め付けられました。<br />
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画像は楽しみにしていた、「ユリヤ」というソースの専門店。「ニッポンソースあります」という手書きの貼り紙にぐっときました。しかし、これは「日本が誇るソース」という意味ではなくて、「ニッポンソース」というブランドのソースを取扱っていますよ、という意味だったと後で判明……。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201709/14/04/d0051304_17293118.jpg" alt="_d0051304_17293118.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201709/14/04/d0051304_17422153.jpg" alt="_d0051304_17422153.jpg" class="IMAGE_MID" height="202" width="500" /></center><br /><br />ソースやお酒のレトロな看板がずらりと掲げられた、お店の佇まいも素敵。地元長田でつくられている「ばらソース」は大阪天満宮近くにある行きつけのお味噌屋さん、「とりゐ味噌」（Click!）でも取り扱いがあるので知っていたのですが、ほかにもいろいろ見たことのない珍しいソースがありました。あまり粉もののイメージがない兵庫県ですが、実は地ソースの宝庫だったんですね……。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201709/14/04/d0051304_17424144.jpg" alt="_d0051304_17424144.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>「ドリームソース」「プリンセスソース」のほか、「メリーとんかつソース」のコック帽をかぶった愛らしい少女のラベルに目が釘付けに。業務用の大きなサイズしかなく、さすがに使いきれないと思い買わなかったのですが、通常サイズがあれば欲しかった。　でも考えてみると、揚げ物はめったにしないし、ソースはほとんど使わないわが家なのですが……。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201709/14/04/d0051304_17594264.jpg" alt="_d0051304_17594264.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>お向かいにある「ハラダのパン」もかわいいパン屋さんでした。創業70年以上にもなる老舗で、神戸市の学校給食としても、子どもたちに長年親しまれてきたそう。改装されているのでお店の佇まいに昭和っぽさはないのですが、たまらなくかわいい男の子と女の子のマークがショッピングバッグやパンの袋にあしらわれ、オリジナルトートバッグなども販売されています。パンの値段がすべて100円〜300円なことにもびっくり。<br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201709/14/04/d0051304_17553834.jpg" alt="_d0051304_17553834.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center><center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201709/14/04/d0051304_17560473.jpg" alt="_d0051304_17560473.jpg" class="IMAGE_MID" height="375" width="500" /></center>その後、三宮へ移動して「神戸市役所」の24階にある展望室ロビーへ。こちらに作家の森村桂さんが描かれた「人魚の涙」という絵が飾られていると最近知り、どうしても観てみたかったのでした。阪神淡路大震災に心を傷めた桂さんが、亡くなった人たちの魂がやすらかであるようにと祈りを込め、1996年に神戸市に寄贈されたものだそう。かわいくて切ない、そして不思議な絵でした。<br />
<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201709/14/04/d0051304_18183089.jpg" alt="_d0051304_18183089.jpg" class="IMAGE_MID" height="565" width="450" /></center>80〜90年代に少女時代を送った私と同世代の方なら、映画化もされた「天国にいちばん近い島」をはじめとする桂さんの活動や著作には、特別な思いがあるのではないでしょうか。神戸は桂さんが“天国にいちばん近い島”であるニューカレドニアに渡る以前の1964年、当時はあまりに遠かった外国への思いを抱きつつ旅した、あこがれの地だったのだとか。<br />
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クジラは彼女の絵によく登場するモチーフです。ニューカレドニアから帰る船上から目撃し感激したというエピソードを、著書で書かれていました。「暮しの手帖社」を退社後、世界中を旅して見聞きしたことを本に書いたり、お菓子づくりを仕事にして軽井沢に「アリスの丘ティールーム」を開いたり……桂さんには夢をすべて叶えた人という、キラキラしたイメージがあったと思います。<br />
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<center><img src="https://pds.exblog.jp/pds/1/201709/16/04/d0051304_21235519.jpg" alt="_d0051304_21235519.jpg" class="IMAGE_MID" height="371" width="500" /></center>改めて読んでみた本あれこれ。原田治さんによるイラストが表紙の「お菓子とわたし」「魔法使いとお菓子たち」はなかでも気に入っている２冊です。しかし私は熱心にケーキやクッキーを焼くようなタイプではなかったため、彼女の代名詞ともいえる「忘れんぼのバナナケーキ」もおいしそうだなあ……と味を想像するのみで実際につくってみることはしなかったのですが……。<br />
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いわゆる「ベイクショップ」がここ何年かもてはやされていますが、素材にこだわったナチュラルで素朴な桂さんの焼き菓子は、まさに時代の先を行くものだったのかもしれませんね。<br />
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なお、著書でもメンタルの病気のことにはちらりとふれられていましたが、明るさや無邪気さのほうが前面に出ていて、気にとめる人は多くなかったと思います。それだけに04年の衝撃的な死と、翌年にご主人が書かれた本で知った夢の背景、もうひとつの真実は相当ショッキングだったけれど、実はダークサイドを知ってからのほうがより深く、森村桂という女性に魅きつけられている私。<br />
原田知世さんも訪れたという「アリスの丘ティールーム」、一度は行ってみたかったな……と思いつつ、「人魚の涙」をしばらく眺めていました。<br />
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※神戸市役所の展望室は誰でも無料で利用できますので、機会があればぜひ。あくまでも市役所ロビーなので簡素ではありますが、休憩用の椅子もあり、神戸の山側と海側両方のパノラマを楽しめます。<br />
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