恵文社のフェア、ぶじ終了しました。
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4月から約1ヶ月間、京都の恵文社一乗寺店にて開催していたフェアがぶじ終了しました。たくさん用意していたプレゼント用のフリペがほんの小さな束になっていたことに感激。残りわずかですが恵文社さんにお預けしておきましたので、フェア終了後も引き続きご購入くださった方に差し上げております。期間中、お買い上げくださった皆様、見にきてくださった皆さまに改めて感謝を。

4月末の夕方に搬出だったのですが、せっかくなのでお昼から昭和を代表する造園家・重森三玲の邸宅だった「重森三玲 庭園美術館」へいってきました。三玲という名はフランスの画家、ミレーからとったというのもおしゃれ。江戸川乱歩(=エドガー・アラン・ポー)とか、憧れの人の名を和名にするというのが当時、流行っていたのかな? 波のふすまがある茶室はいちばん見てみたかったところ。たたみのへりの深い紫色も彼自身がわざわざ染めさせたものだそうで、市松模様のふすまとぴったり似合っていました。座っていると本当に波の音が聞こえてきそうな、凛として美しく、それでいてくつろげるすばらしい空間でした。




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掛け軸の「林泉(りんせん)」とは古い中国のことばで庭を意味するそう。これももちろん、彼の手で書かれたもの。私の名前も「泉」なので気になってしまいました。ここは江戸期の建物を昭和初期に三玲が譲り受けて自分の家にしていたところなので、ふつうの寺院を見学するのとはちょっと違っていて、住まいに対する彼の思い入れを見るのがすごく楽しい。柱のうえにさりげなく、和紙でくるんだあじさいが逆さに吊るしてあるのが見えますでしょうか? これは古来より伝わる厄よけのおまじないなのだそう。とてもかわいくてモダンで、日本家屋に住むことがあったらマネしてみたいです。円盤型の照明はイサム・ノグチから贈られたもの。

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吉永小百合さん出演のCMで一躍有名になった石庭は「海流の中の島々」をあらわしているそうで、ほの暗い室内から見ると本当に額縁の中の絵のよう。それほど大きな建物ではないのだけれど、説明してくれた方の「旅をするように楽しむ庭」ということばが印象的でした。三玲の好む意匠は伝統あるものを今に生かし、静かな中にも動きがあるのが特徴だそう。空気孔までが波のような曲線だったり、気をつけてみないとわからないところにさまざまな遊び心が隠されているのでした。日本もまだまだ未知の国です。
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by interlineaire | 2009-05-02 18:38 | Comments(4)
Commented by Nぐち at 2009-05-03 02:20 x
お久しぶりです。元EのNぐちです(笑)。
重森三玲 庭園美術館良いですよねー!最近趣味で個人サイト作ってまして(笑)、私も三玲についてエントリーしてみましたので、探してみて下さいね。ではまたお会いできるのを楽しみに。
Commented by interlineaire at 2009-05-03 23:13
Nぐちさん!おひさしぶりです。
乙女チップス、拝見しました。素晴らしいーー。
実はNぐちさんのお書きになる文章が大好きだったのでうれしいです。
他の記事もおもしろくて読み耽ってしまいました。
愛猫ちゃんのかわいさにもシビれました(笑)
しっかりブックマークしたので今後もチェックし続ける所存です。
「B級や脱力系の人格」を発揮しているという別サイトも気になります〜。
機会があったら、またこそっと教えてくださいね(笑)
Commented by sumus_co at 2009-05-15 13:21
重森ファミリーはみんな偉人の名前ばかりですね。完途、由郷とか。
Commented by interlineaire at 2009-05-15 17:37
>sumus_coさま
えー!それは知りませんでした。カントにユゴーだなんて
なんだか凡庸な人生を送る事が許されなさそうな名前ですよね。。
森鴎外の不律(ふりっつ)とか於莵(おっとー)だけじゃ
なかったとは、やはり局地的に流行っていたんでしょうか??
文化の香りについごまかされてしまいそうですが
最近ニュースなどで問題視されている
和源(わーげん)とか天使(みかえる)などの奇天烈な子供の名前を
ちょっと思い出してしまいました。。(笑)
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