降ったりやんだり、微妙なお天気が続きますが如何お過ごしですか。
最近見つけて嬉しかった『銀の糸あみもの店』瀬尾七重・作×牧村慶子・画(1979年・旺文社)。繊細で美しいくもの巣じるしのレースの手編みのドレスやショールは、高価だけれど女の子たちの憧れ。この銀の糸あみもの店に就職した女友達を訪ねていった女の子が、そのまま蜘蛛のエサになってしまうという暗黒メルヘンなお話(実はその親友も、蜘蛛に姿を変えられて塔の中に閉じ込められている)。牧村慶子さんの可憐で繊細な鉛筆画がなんともいえずよくて、子供の本にしては珍しく再版されないままなのが残念です。 最終章の古びたアンティークのお人形が、サンドイッチマンの男の子に心を半分もらって、人間の女の子になるお話もとてもすてき。働く女の子が主人公の話が多いので、むしろ大人になってからの方がしっくりくる童話集かもしれません。 ※瀬尾七重さん×牧村慶子さんコンビの本は他に『魚料理もどうぞ』(1985年・旺文社)などもおすすめです。
by interlineaire
| 2007-05-13 10:13
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Comments(2)
はじめまして、こんばんは。瀬尾&牧村さんの本についての記事を拝見して、「魚料理もどうぞ」入手いたしましたー。
仰るように繊細な絵とちょっと大人になってから読んでも奥深いお話の数々でしたv
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Commented
by
interlineaire at 2007-06-19 14:46
ぎゅうぎゅうさん
はじめまして!コメントありがとうございます。 『魚料理もどうぞ』入手されたんですね! このコンビでもっとたくさん本をつくってほしかったですよねー。 『銀の糸あみもの店』は乙女度、かなり高いです。 文庫にもなっていたと思うのですが やはり絶版であまり見かけないのが残念ですね。
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