ここではない何処かへ
d0051304_215055.jpgOAPの古本市で見つけてなんとなく買ってしまったドヌーヴ&マストロヤンニの72年の映画『ひきしお』のパンフ。砂浜で無邪気に犬とたわむれるドヌーブの表紙から、リゾート地を舞台にしたラブストーリーを想像していたのですが中を読んでみて仰天。気まぐれなお嬢さまであるドヌーブはこの後、この犬を殺してしまって愛する彼に「私があなたの犬になるわ」と言うのでした。ふたりが私生活でも実際に愛しあっていた頃の作品だそうで、「無人島にふたりきり」という状況でセリフらしいセリフがほとんどないにもかかわらずリアリティのある作品に仕上がっているそうです。ラストもかなりインパクトのあるもので、観るより先に結末を知ってしまったのがちょい残念。

d0051304_2154311.jpgこの日の収穫はこのほか鈴木悦郎画の『ぎんのすず』、中原淳一の雑誌『女の部屋』3号、冨岡多恵子『青春残酷音頭』などなど。ドヌーブといえば、長らく幻となっていたジャック・ドゥミの『ロバと王女』もとても楽しみ。関西では来年の公開になってしまうのですが、待ちきれずシャルル・ペローの原作も読みかえしました。
もうひとつの画像は昨日、取材で訪れた『大阪交通科学博物館』敷地内につくってあるプラットフォーム。明治〜昭和初期の車両が永遠に停車しております。かつての京都駅第二駅舎の建材の1部を上屋に使っているそう。ここからどこへも旅立つことのできない「架空の駅」なのですが、ヨーロッパの小さな町の駅のようでとってもすてきでした。
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by interlineaire | 2005-11-24 12:52 | Comments(0)
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