モクモク村、ふたたび。
d0051304_595284.jpg今日からBookshop&Cafe Caloの古本市がはじまりました。昨日もすこしだけ追加で本をもっていっていたのですが、ディスプレイそっちのけでCalo石川さんが整理中のチェコの絵本に夢中になってしまいました。しかし、それ以上に夢中になってしまったのがレジ横の均一スペースに所在なさげに入っていたプラスチック製のスーツケース(↓画像下)!
日本ブリタニカの幼児用英語教材『モクモク村のけんちゃん』。70年代、よくブリタニカのセールスマンが百科辞典とかこういう教材をもってよく一般家庭にセールスにきていたんですよね⋯。
子供の頃、実は我が家にも百科辞典といっしょにこれがあって(父が極端に営業に弱いタイプだったのです)、朗読カセットつきの紙芝居形式で意外におもしろかったので、姉や近所の友達といっしょに擦り切れるまでたびたび見たものでした。内容はけんちゃんという男の子が、不思議の国の言葉(英語)を話す九官鳥のQちゃんと一緒に繰り広げる冒険ストーリー。画像は今だにトラウマとなっている、最初はとっても優しくて感じがよかった森の木々たちが突如豹変して行く手を阻もうと枝を伸ばして襲いかかってくるシーン→(今見てもかなりコワイ⋯)。幼い私がその後、「大木が怖い」症候群にかかったのはいうまでもありません。
ストーリーの隅々に巧みに英語が織り込まれいて、子供が「不思議の国の言葉」として自然に英語を憶えられるような仕掛けになってました。例えば、アリの軍隊はright、left、one、two、three、four⋯というかけ声で行進し、不思議の国の王様には7人の娘がいて、マンデイ〜サンディまで1週間の名がつけられている、といった具合。けんちゃんは7人の中で日曜日(サンディ)という名の王女と親しくなるのですが、月曜日や火曜日ではなく、日曜日の少女を好きになる、という点は子供心にも妙に納得でした。少女たちが薔薇の咲く庭で歌っていた曲のメロディとか、今だに覚えていた自分にも驚き。

d0051304_5165722.jpgパッケージのけんちゃんのバックに、モンサンミッシェルに煙突を立てたような奇妙なものが描かれていますが、今思うとさりげなく環境問題への警告ともとれるようなお話でした。というわけで、今日はずいぶん長いこと忘れていた「モクモク村」へ久々にタイムトリップできてかなり満足。ネットで検索してみるとそこそこヒットするので、懐かしく思っている人、けっこういるのかもしれませんね。



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(左上)アリの軍隊の行進。いかにも「悪の手下」らしいイデタチと顔つきです。
(右上)黒煙を吐き出すエントツに人面岩でふたをするため、はしごを昇るけんちゃん。
(右下)王様とかわいい7人の娘たち。
(左下)殺戮するアリの軍隊。恐れおののく人面岩に同情せずにはいられません
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by interlineaire | 2005-11-08 06:04 | Comments(0)
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