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このナツさいごの風景
このナツさいごの風景_d0051304_2043050.jpg池田市へ行く用事があったので、ついでに前から気になっていた五月山公園へいってみました。画像はお菓子のような、宇宙船のようななんとも不思議なカタチが印象的だったドーム型の舞台。ルイジ・コラーニ設計のよう⋯なーんていうと言い過ぎでしょうか。
この公園には珍獣ウォンバットがいるというので有名な動物園もあるのですが(入場無料なのがうれしい!)、自然の中にある動物園だからか、なんとなく動物たちものんびりしていてかなり和めました。こじんまりかわいくまとまっているところがパリのヴァンセンヌの森にある動物園のよう⋯なんて言うとまたまた言い過ぎ?なんと、日本でいちばん小さな動物園だそうです。残念ながらウォンバットは8月18日に永眠したそうで見ること叶わずだったのですが、予想外に平和でのどかな1日を過ごせました。

このナツさいごの風景_d0051304_2043316.jpgところで、夏が終わる8月の31日は毎年、ひと晩中起きていると子供の頃から決めている私。この夏さいごの本は吉井勇の歌集「夜の心」(1924年/プラトン社刊)になりそうです。喫茶ソワレの入口石碑に刻まれた「珈琲の香にむせひたる夕べより〜」の歌も素敵でしたが、この本にはさらに大人びた恋のうたがいっぱい。祇園を舞台に詠んだものが多く、京都の夜はさすがに艶っぽいと感心しつつ⋯夏の強烈な光を思い出しながらの夜の読書、どんな本がふさわしいと思うかいろんな人に聞いてみたい気がします。
by interlineaire | 2005-08-30 20:50 | Comments(4)
Commented by 閑人亭 at 2005-08-31 11:49 x
吉井勇といえば、やはり京都・祇園を舞台にした短歌ですね。
宵闇はふたりをつつみ灯(ひ)をつつみしづかに街のなかをながるる
Commented by interlineaire at 2005-08-31 15:21
>閑人亭さま
吉井勇の短歌、すてきですよね!
プラトン社ならではの?装丁とかページのデザイン、
文字のレイアウトなどもとてもすてきでびっくりしました。
Commented by 閑人亭 at 2005-09-01 15:26 x
いつか、その本を手にしてみたいです。文字のレイアウトといえば、今読んでいる嶽本野ばら「パッチワーク」扶桑社2002年刊は、文字の大きさや行間がさりげなく考え抜かれています。多くの漢字にルビが振ってあるのが親切。いいですわあ、嶽本野ばら。、
Commented by interlineaire at 2005-09-02 02:35
>閑人亭さま
「パッチワーク」のレイアウト、もう1度本棚から探して
みてみますー。ルビが多いのは10代の読者がメインだから
なんでしょうか⋯あの本は各フロアごとの序文がステキでしたよね。
野ばら氏の本は「デウスの棄て児」あたりからまったく
読まなくなってしまったのですが、最近、初の官能小説に
挑戦したとかでちょっとまた気になってます。
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