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『AKAI TORI』の思い出。
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2018年2月に惜しまれつつ閉店した、心斎橋の『COCOA SHOP AKAI TORI』。プライベートではもちろん、取材でも幾度もお世話になり、特別な親しみを感じていたお店でした。「アンデルセン童話『赤い靴』の少女カーレンのように踊り続けた45年間でした」と、お別れカードの文言までもが乙女でさすがだ……と感動したのですが、同年12月より、後継のかたが新業態で再オープンされたようです。再開はもちろん嬉しいのですが、もうマダムの村田紀美代さんはいらっしゃらないのだなあ……と思うと一抹の寂しさを覚えます。

この頃、『戀愛譚』のあれやこれやでなかなかゆっくりお茶する気持ちの余裕がないまま、ついに最終日となってしまい、営業終了後にせめてご挨拶だけでもしたいと、ご迷惑を承知でうかがいました。夜なのでムーディな雰囲気になってしまいましたが、記念に写真も少しだけ撮らせていただいたので、今更なのですがご覧になってください。
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これは窓際のすみっこ、いちばん好きだったぬいぐるみ席。雑誌取材ではどうしてもスイーツの写真か内観がメインになってしまうので、このぬいぐるみ席のカットは誌面から外されてしまうことが多く、残念に思っていたのでした。せめて自分のブログで悲願を果たしたいとここに掲載しておきます。
マダムと店長さん、おふたりとも大歓迎してくださり、勇気を出して行ってよかったなあ、と安堵しました。少女のような無邪気さと大人の気遣い、出会った人すべてに惜しみなく何かを与えられる村田さんのお人柄にひそかに憧れていました。


少し長い続きはこちら
# by interlineaire | 2021-11-18 15:08 | Comments(0)
路面電車、戦争、パン、喫茶店の広島
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20代に前職で訪れて以来、もう何十年ぶり?という広島へ取材で行く機会がありました。早朝からの取材だったため、前日から広島入りし、少しだけですが街歩きも。

画像は某氏からこんなお店があるよと教えてもらい、駆け込みで入店した、「中村屋」という喫茶店。フランスの田舎町にある教会のような、小劇場のような……思った以上にすばらしい空間でした。体調があまり万全でなく体力温存のため、行くべきか迷ったのですが、感動のあまり疲れも吹き飛んだ次第。

大阪芸大出身という二代目オーナーご夫婦が気さくにいろいろ話してくださったことも、広島とのご縁ができたようで嬉しかった。奥の方にピアノがあり、ジャズ好きのマスターが、時折、ここで演奏会をされたりしているそう。


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なかでも目が釘付けになったのは、シャンデリアの奥にある、劇場のバルコニー席のような意匠(シャンデリアは、大阪から船で運んできたものとか)。奥様のおじいさんにあたる方が大工の棟梁だったため、ヨーロッパの建築写真集を見たり、その頃、旅した韓国で見た西洋建築を参考にしつつ、若い夫婦のために内装を手がけたのだそう。娘への愛情が、このように凝りに凝った唯一無二の空間を生み出したのですね……。

創業はなんと原爆投下の翌年だそうで、何度か火事を出したりして修復されたそうですが、基本的には変えていないとのこと。何もない焼け野原と化した戦後から、広島という街のすべてを見てきたお店だったのでした。


広島さんぽ続き
# by interlineaire | 2021-05-13 00:56 | Comments(0)
山口 東郷青児、中原中也をめぐる旅
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取材で山口を訪れる機会があり、せっかくなので、東郷の絵がたくさん飾られているというので以前から気になっていた防府の《純喫茶 エトワル》へ。入り口に種田山頭火の句碑があったり、店構えも洒落たフランス風で、なるほど文化の薫り漂うお店でした。

1階と2階があり、1階は常連のおじいさんがマスターと談笑するなど親密な雰囲気だったので、2階へ。全体的に古びてしまってはいるのですが、昭和の夢やあこがれが色濃く残る、なんとも立ち去りがたい空間でした。昔はさぞモダンでこの界隈の芸術家や恋人たちの憩いの場だったのだろうなあ……とため息が。

東郷の絵は2階に色紙含めて4点あり、《リボン》や《白い手袋》などのタイトルプレートつきで店内の最も良い場所に架けられていました。ヨーロッパの古城を描いた壁画があったり、東郷作品以外にもたくさんの絵画があり、画廊喫茶といった趣き。


エトワルの店内でゆっくり」過ごしたい方はこちらへ
# by interlineaire | 2020-07-11 17:22 | Comments(0)