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路面電車、戦争、パン、喫茶店の広島
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20代に前職で訪れて以来、もう何十年ぶり?という広島へ取材で行く機会がありました。早朝からの取材だったため、前日から広島入りし、少しだけですが街歩きも。

画像は某氏からこんなお店があるよと教えてもらい、駆け込みで入店した、「中村屋」という喫茶店。フランスの田舎町にある教会のような、小劇場のような……思った以上にすばらしい空間でした。体調があまり万全でなく体力温存のため、行くべきか迷ったのですが、感動のあまり疲れも吹き飛んだ次第。

大阪芸大出身という二代目オーナーご夫婦が気さくにいろいろ話してくださったことも、広島とのご縁ができたようで嬉しかった。奥の方にピアノがあり、ジャズ好きのマスターが、時折、ここで演奏会をされたりしているそう。


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なかでも目が釘付けになったのは、シャンデリアの奥にある、劇場のバルコニー席のような意匠(シャンデリアは、大阪から船で運んできたものとか)。奥様のおじいさんにあたる方が大工の棟梁だったため、ヨーロッパの建築写真集を見たり、その頃、旅した韓国で見た西洋建築を参考にしつつ、若い夫婦のために内装を手がけたのだそう。娘への愛情が、このように凝りに凝った唯一無二の空間を生み出したのですね……。

創業はなんと原爆投下の翌年だそうで、何度か火事を出したりして修復されたそうですが、基本的には変えていないとのこと。何もない焼け野原と化した戦後から、広島という街のすべてを見てきたお店だったのでした。


広島さんぽ続き
# by interlineaire | 2021-05-13 00:56
山口 東郷青児、中原中也をめぐる旅
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取材で山口を訪れる機会があり、せっかくなので、東郷の絵がたくさん飾られているというので以前から気になっていた防府の《純喫茶 エトワル》へ。入り口に種田山頭火の句碑があったり、店構えも洒落たフランス風で、なるほど文化の薫り漂うお店でした。

1階と2階があり、1階は常連のおじいさんがマスターと談笑するなど親密な雰囲気だったので、2階へ。全体的に古びてしまってはいるのですが、昭和の夢やあこがれが色濃く残る、なんとも立ち去りがたい空間でした。昔はさぞモダンでこの界隈の芸術家や恋人たちの憩いの場だったのだろうなあ……とため息が。

東郷の絵は2階に色紙含めて4点あり、《リボン》や《白い手袋》などのタイトルプレートつきで店内の最も良い場所に架けられていました。ヨーロッパの古城を描いた壁画があったり、東郷作品以外にもたくさんの絵画があり、画廊喫茶といった趣き。


エトワルの店内でゆっくり」過ごしたい方はこちらへ
# by interlineaire | 2020-07-11 17:22
2年ぶりの東京〜お土産編
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先日の東京出張では、宿をとっていたのが浅草だったこともあり、最終日に周辺を少しだけですが散歩してみました。こちらは80年代の少女漫画に出てくる喫茶店のようで愛らしい、「パイとタルトの レモンパイ」。お店を選ぶ基準が、「陸奥A子の漫画に出てきそうかどうか」になってしまっているところがあり、このレモンイエローのファサードを見た瞬間に、胸がきゅーと締め付けられました。看板の書体、イラスト、色使いも文句なくファンシー。

1981年の創業ということで、店内もあの頃の乙女感を残す雰囲気。店主のもうひとつのライフワークなのか、アートフラワーがたくさん飾られています。今どきの若い女の子たちにも大人気のようで、開店直後からひっきりなしにお客さんがやってきて、店前で写真を撮る子もちらほら。店内にはいちおうこじんまりしたイートインスペースもあるものの、4人も入れば満員になってしまうほど小さなお店で、そこがまた良いのです。すべてが手づくり感のある“かわゆい”お店でした。


レモンパイ店内と、ハマスホイ展のこと
# by interlineaire | 2020-03-05 13:27