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田村セツコさんのこと。
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らんぷの本『鈴木悦郎 詩と音楽の童画家』(Click!)、21日と書いていましたが1日遅れの22日(にゃーにゃーにゃーで猫の日!)についに発売となりました。店頭にはもう並んでいるようですし、amazonでの販売(Click!)もスタートしました。どうぞよろしくお願いします。
なんだかこまごました仕事で異様に忙しくて、関係者への発送が遅れてしまっています(すみません)。今日は、エッセイを書いていただいた田村セツコ先生のことをすこし。画像はセツコ先生の本でいちばん好きな、サンリオの『幸福の花束』(1975年)。

セツコ先生は昔、猪熊弦一郎さんが田園調布で開いていた画塾で、悦郎先生と同じく猪熊先生の門下生だったのだそう。悦郎先生のご家族とも仲良くされているそうで、光栄にも昨年の1月に、悦郎先生宅に一緒に遊びに行かせていただいたのでした。例によって緊張のあまり石像のように固まっていた私……。真鶴に向かう列車の中で河出書房新社のMさんと私に、アトリエの近くにあるという評判のお店の大福?か何かを分けてくださったのですが、味わう心の余裕がないままほぼ丸呑み(!)にしてしまったのでした。

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by interlineaire | 2012-02-20 11:53 | Comments(0)
昭和町さんぽ
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クラフトフェア「灯しびとの集い」のスタッフをされているYさんが、大阪・阿倍野の昭和町に「暮らし用品」という器と道具のお店をオープンされたというお知らせをいただき行ってきました。かっぽう着姿のお母さんや、ラッパを吹きながらやってくるお豆腐屋さんが似合いそうな路地裏のはしっこ。
昔、祖母と暮らしていた頃の実家がこんな感じで、厠(と、呼びたいたたずまい)の木の扉などもまったく一緒だったので、懐かしさで胸がじーんとしました。昭和町には今なおこういう昔ながらの長屋が点在しているのですが、老朽化や住人の高齢化で取り壊してしまう長屋も多いそう(我が家もそうだったのですが……)。住まいとしてはバリアフリーや耐震性の問題があるので、いちがいに古いものを「すてきだから、残しておいてほしい」と簡単には言えない部分もありむずかしいところ……。そんな中、こうやってお店として再生し、新たな時間を刻んでいけるのは建物にとってもきっと、しあわせだと思います。

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by interlineaire | 2012-02-08 00:38 | Comments(0)
「らんぷの本 鈴木悦郎」のこと。
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編集、執筆を担当させていただいた、画家の鈴木悦郎さんの本が河出書房新社の「らんぷの本」シリーズより今月21日にいよいよ発売になります。超絶的にかわいい本ができあがりました! 中原淳一の雑誌、『ひまわり』『それいゆ』の目次やカットなどで古本好きならご存知の方も多いかと思いますが、なかなか表だって取り上げられる機会も少なく、その全体像を把握できる資料はこれまでに存在しませんでした。うちの祖母と同じ大正生まれで、たまたまお誕生日も同じ1月20日ということで不思議なご縁を感じていたのですが、今年でめでたく米寿(88才)を迎えられました。

詩のようにすてきな帯文は宇野亜喜良さんに、エッセイは親交の深い田村セツコさんにお願いすることができました。宇野さんは作風もまったく違いますし接点がないように思われるかもしれないのですが、実は『ひまわり』時代の悦郎先生の線画のファンでいらしたのだそう。原文はもっと長いもので、せっかくなので皆さんに全文読んでいただきたいと、表紙カバーを開いた「そで」のところに掲載しております。ぜひご覧になってくださいね。

数年前よりパリや東欧のちょっと懐かしい時代の雑貨や絵本がブームとなり、私自身も“外国”にばかり目が向いていた時期がありましたが、それを過ぎて現在は国内の、昔からあるいいものを再発見しよう、という流れが出てきているように思います。遠くにあるものに夢を見るより、足元を見つめ直そう、ということなのでしょう。

昨年春、制作がはじまった頃にちょうど震災が起こり、その想いはますます強くなっています。日本の同時代人にもこんなにモダンで愛らしい絵を描く人がいるんだ、ということを知ってほしい、そして誇りに思ってほしい……という気持ちもありました。私がその一助になれるとしたら、本当に嬉しいことです。アラン・グレより鈴木悦郎!です(笑)。
今のところ、展示やフェアなどの予定はないのですが、ブログでしばらくは制作中のこぼれ話など綴っていきたいと思いますので、おつきあいくださると嬉しいです。

*発売に合わせて、放置気味だった本サイトを微妙に更新しました。悦郎本の特設ページをつくりましたので、ぜひトップページ(Click!)から入ってバナーをクリックしてみてください。そして、恥ずかしながら私のプロフィールページも内容が古くなり過ぎていたため、書き直しました(Click!)。amazonの予約販売(Click!)もはじまったようですので、どうぞよろしくお願い致します。
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by interlineaire | 2012-02-06 13:02 | Comments(3)
セピアろまんす
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数年前から、周囲のレトロ好きのあいだで話題になっていた「セピアちゃん」というチョコレート。百貨店のバレンタインフェアなどで時おり見かけていたのですが、今年はじめて買ってみました。ペンケースサイズの箱に、アフロヘアにジーンズ、ハートのチョーカー姿で黒猫を抱く女の子が描かれており、昔の少女まんがのふろくのようなタッチがたまらなく好きです。しかも、開けてびっくり、中からセピア色の肌のセクシーな女の子、セピアちゃんが登場します。なぜヌード?と目が釘付けになったけれど、水森亜土ちゃんっぽいキュートな表情とスタイルがなんとも魅力的。

京都の「フランス屋製菓」(Click!)さんがバレンタイン限定でつくっているもので、お話をうかがってみたところ44年前、なんと1960年代末に生まれた商品なのだそう。そして、このイラストは玉井いずみさんという京都在住のイラストレーターによるもの。44年のあいだに箱のデザインはリニューアルを繰り返したそうですが、10数年前より最初のデザインに戻したところ、乙女たちのあいだで静かな人気を呼んでいたというわけ。

発売時は新聞に大きく取り上げられるなど、センセーショナルな話題となったそうです。ただ、百貨店の販売では「刺激的すぎるから水着をきせて」とお願いされ、赤いビキニを印刷した透明フィルムをセピアちゃんの上にのせるなど苦肉の策?を練っていたというのがおもしろい。今年、実はそのビキニフィルムが復活していました!(Click!)最初から裸のままより、ビキニを脱がせるほうがかえってドキドキするのではないかと思うのですが……(笑)。
ひと目で恋に落ち、愛さずにいられない「セピアちゃん」。いつまでもこのままでつくり続けてほしい、これもまたロングライフ・乙女デザインだと思うのでした。
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by interlineaire | 2012-02-01 19:26 | Comments(6)