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￿￿￿￿メルヘンランドの住人たち
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最近、発掘したレトロ少女漫画、まるやま桂『メルヘンランドの住人たち』(1978年・ポケットコミックス)。私の好きな「お店もの」で、70年代のかほり漂う名作￿。原作は“レモンちゃん”こと落合恵子さん。彼女が少女漫画の原作も手がけていたことがあったとは、まったく知りませんでした。

メルヘンランドとは画家くずれの寡黙なマスターが営むちっちゃなティールームのことで、そこに集う若者たちの青春群像劇。その名の通り、ライラックの花が咲き、窓辺にレースのカーテンがゆれる乙女好みのロマンティックなお店です。ここには常連客たちが自由に書くことができる「メルヘンノート」というのが置いてあるのですが、こんな小道具が出てくるところがもう、高原のペンション風でぐっときます。ふだんはここで待ち合わせをするカップルの伝言板や交換日記代わりに使われているのですが、このノートが素直になれない彼と彼女の恋のキューピット役になることも……(笑)。そして、その微笑ましい様子を無関心を装いつつ、時にはこっそり手助けしたりしながら優しく見守るマスター。

「日曜日はひとりの時」「月曜日のアリス」「火曜日あみぃは恋をして」「水曜日は定休日」の4編で構成されているのですが、親子ほども年の違うおじさまと恋をする「悲しみよこんにちは」のリメイクみたいな話とか、お金持ちのボーイフレンドとお別れしてスカーフのデザイナーとして自立する女の子の話などなど、文学少女で、のちのフェミニストでもある彼女の恋愛観が見え隠れしておもしろい。この頃はすでにクレヨンハウスを立ち上げて執筆業に入られた頃だと思うのですが、甘いラブポエムを書き、ハッピーエンドを夢見ていた少女が、どのような変遷を辿ってフェミニストに行き着いたのかが気になります……。

その他、最近の読書のおともなど
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by interlineaire | 2010-08-24 00:32 | Comments(4)
花と恋した植物学者
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発売中の『天然生活』10月号で「花と恋した植物学者 牧野富太郎を知っていますか?」という記事を書かせていただいています。先月、高知県の牧野植物園に取材に行ってきたのですが、カメラマンの石川奈都子さん、編集Sさんの3人旅で楽しい2日間となりました。
植物園スタッフは皆うら若くかわいい女子が多く(別の媒体で“マキノガールズ”と称されていたのも納得です!)、皆本当に牧野さんのこと、高知の草花や、この施設が心から好きで働いているんだろうな〜というひたむきさと情熱が感じられ、そんなところにも胸打たれました。牧野さんのことは私も小学校の学級文庫にあった偉人伝とか、家にあった植物図鑑の著者だったような?という程度の認識しかなかったのですが、そのチャーミングで破天荒な人となりにすっかり魅了され牧野信者に……。

牧野さんは自らを「草木の精」と言っていたそうなのですが、画像のこのキノコを手にした銅像、本当にかわいくて妖精っぽいです。あと、植物園の中庭に牧野博士ゆかりの植物がいろいろ植えてあるのですが、そこにある水盤(なんと、フランス・ノルマンディーの『りんごの礼拝堂』の再生で有名な美術家、田窪恭治さんの作品!)にも大注目でした。

今、『龍馬伝』で高知はかなり盛り上がっていたのですが、牧野さんは龍馬が20代で活躍中の時期に生まれた人らしく(つまり幕末生まれ!?)、莫大な借金を岩崎弥太郎亡き後の三菱に肩代わりしてもらったこともあるというエピソードにはびっくり。
憧れのセブンディズホテル(Click!)に泊まることができたのも嬉しかった!2012年には生誕150周年ということで大々的な企画展を予定されているそうなので(大貫妙子さん、松浦弥太郎さんなども参加されるとか)、その折にはぜひまた訪れたいところ。入魂の記事ですので、よろしければ是非ご覧になってくださいね。

その他、牧野植物園で買った本など
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by interlineaire | 2010-08-19 22:31 | Comments(2)
バカンスの終わり
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なつやすみ、毎年恒例、海辺のハンモックカフェ(Click!)へ。1日こっきりの、フランス人から見れば短すぎるプチプチバカンスです。でもこれ以上休むと、かえってストレスになってしまうという典型的なワーカホリック日本人の私……。ハンモックカフェさん、ちゃんと「アンダーソンさん」と名前を覚えてくださっていて感激です。今年は夏野菜と挽き肉のカレー、たこのパテをのせたパン、キッシュ、サラダなどをいただきました。食後のエスプレッソも本格的でおいしかったー。年々、ドリンクメニューがパワーアップしているような気がします。こちらはディスプレイされていた、素敵なボサノヴァのレコード(↓)。

d0051304_20432613.jpg海辺では「なにもしない」がテーマなので、凍らせた紅茶&本を側にひたすらお昼寝。戸外で眠るのはどうしてあんなに気持ちがいいのでしょうか……。本は夏の海辺で雪の本を読むってちょっといいかもと思い、中谷宇吉郎のエッセイ集『雪は天からの手紙』(岩波少年文庫)を持参したのですが、結局熟睡して1行も読めず。人がまばらになる夕刻になったらちょっとだけ泳ぐ、というのがいつものパターン。陽が少し傾いてきた夕暮れの海もまた美しく、名残り惜しく思いつつも帰り支度をはじめます。

今年はちょっと趣向を変えて、帰途、晩ごはんでも食べようということでたこの街・明石へ。画像は明石銀座という商店街で見つけた、《タコダック》という甘くて濃厚なタコ型のダックワーズ(右2つ)と、最中の皮の中に具が入っている《たこ蛸あがれ》というお味噌汁(左)。お味噌汁は、お椀の中でたこがお風呂に入っているように見えるのです(笑)。

その他、明石で見つけたものあれこれ
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by interlineaire | 2010-08-15 23:19 | Comments(0)