<   2008年 05月 ( 3 )   > この月の画像一覧
東京課外活動(3) Carousel "EL DORADO"
d0051304_146387.jpg
旅のハイライトは、念願の「としまえん」のカルーセル・エルドラド(過去のエントリー参照)。1時間程度ですが、いくことができました。 ですが、昨年に生誕100周年を迎えたとかできれいに塗り直されており、やや残念なことになっていました。あの、古びてペンキなんかもはげかかったアンティークな感じがよかったのに⋯⋯。
d0051304_16142227.jpg
とは言うものの、アールヌーヴォー様式の笛を吹く女神、装飾過剰な馬車や馬、天使や豚はやはり素敵で、1日中でも眺めていたかった。1907年にドイツのヒューゴー・ハッセによってつくられ、一世紀以上も廻り続けていると思うと不思議な気持ちに。ヨーロッパのかわいい、天使のような子供達がこれにのってはしゃいでいた光景はさぞ美しかったことでしょう。
d0051304_16145712.jpg
実際にのってみると、ただ眺めているより意外と回転が速く疾走感があって、ぐるぐる廻っている間に自分がどこにいるのかわからなくなり、その目眩のような状態がまた格別です。
わずか2分のライドなのだけれど、「一瞬で、永遠の時間」といったらいいのでしょうか。回転中は昔日の外国のカーニバルのような音楽と一緒に、ミシミシ、ギシギシ⋯⋯という年期の入ったカルーセルならではの音がします。あと30年くらい経っていい具合に古びてきたら、また乗ってみたい。そう思いました。

※ものは試しで動画にも挑戦してみました。画像が粗くてせっかくのディテールがよくわからないのが難なのですが、疾走感、音楽、軋む音などを感じてみたい方はぜひ→(Click!)
[PR]
by interlineaire | 2008-05-27 14:00 | Comments(2)
東京課外活動(2) 立原道造記念館
d0051304_1227573.jpg
こじんまりした施設ながら、大満足だったのが根津の『立原道造記念館』。折しも、彼が「五月のそよ風をゼリーにしてもってきてください」とうたった五月にいくことができて感無量。
愛用していたという籐のバスケットや、ネクタイ、十字架のペンダント、小さな机と椅子の上には蔵書もあって、身のまわりの品からも彼のセンスのよさが伺えました。独特の丸っこい字を書く人で、友人に宛てたプライヴェートな手紙を読んでいると、差出人の肉体がもうこの世にはない、ということがどうしても信じられない想いに。それほど、今この瞬間に生々しく語りかけてくるような手紙でした。
愛用の木机の上に並べられていたのは、彼がコレクションしていたというドイツのインゼル叢書。とても美しい本で、できたら手にとってみたかったなぁ。道造は他に、同じくドイツのレクラム文庫(日本の岩波文庫は、レクラム文庫を模範として刊行されたそう)なども集めていたとか。インゼル社は1981年に西ドイツ(当時)の大手出版社ズーアカンプに吸収されましたが、インゼル叢書は今なお出版され続けているそう。ブックデザイナーの平野甲賀さんが、ズーアカンプの本を大好きだと誉め讃えていたのをどこかで読んだ記憶がありますが、本の装丁に携わる人にとってはある種の理想をカタチにした出版社なのかもしれませんね。
記念館には他に、道造が夢見た週末住宅「風信子荘(ヒヤシンスハウス)」の模型などもあり、その小ささ愛らしさには思わずため息が。
「願いは⋯⋯あたたかい洋燈の下にしづかな本が読めるやうに!」と、道造の直筆文字で書かれたポストカード(画像のもの)をおみやげに買って帰りました。

※余談ですが、童話作家の立原えりかさんの“立原”という名は、彼女が立原道造を愛するあまりに自分でつけたペンネームなのだそう。私が人生で最初に道造の詩に出合ったのも、立原えりかさんが編者となってまとめた『夢見たものは⋯』という詩画集でした。
[PR]
by interlineaire | 2008-05-27 13:12 | Comments(0)
東京課外活動(1) 喫茶ルオー&BERG(ベルク)
d0051304_17265648.jpg
昨年末からじわじわと進行中の仕事のため、またちょこっと東京へいっていました。疲労&ちょっと気がかりなことがあったりして、今回はあまり友人知人に会ったりもしなかったのですが、合間に訪れたお店など少しですが書いていきたいと思います。
画像は東大正門前にある『喫茶ルオー』。椅子の背もたれにコーヒーカップモチーフが抜いてあるのがかわいらしく、セイロンカレーもコーヒーも絶品でした。ルオーの絵があしらわれたマッチももちろん、もらって帰りましたよ(↓)。マッチの下にあるのは、隣の弥生美術館で買った竹久夢二・猫便箋。ダンボールで買い占めたいほどかわいかった⋯⋯。
d0051304_15524168.jpg
ほか、新宿を拠点に動くことが多いので、今回も毎日通っていたのが東口にあるBERG(ベルク)。ここ、本当に大好きなのですが、現在ルミネから立ち退きを迫られているとかで嘆願署名の用紙が置いてありました(1ヶ月で5千人もの署名が集まったらしいです)。
ベルクの開店は1970年。駅ナカのカフェとしては珍しく、60〜70年代の新宿の雰囲気を残し、多くの文化人に愛されているというお店。ドイツ風のメニュー構成で手づくりのソーセージやパテ、パンもおいしく、東京にしては値段も安いと思う。いつも超満員だけど長居する店ではないので、人の多さがそれほど気にならないのかも。働く大人が1人でやってきてはサッと出ていく店。
カウンターに「ベルク魂ここに在り」という壁新聞のようなものが貼ってあってボーッと眺めていたところ、パン職人の書いた「3つのパン屋さんの話」というのがふと目にとまりました。
「生活のためにパンを焼く。それとも、パンを焼くための生活なのか?パンを第一にとれば生活が犠牲になり、生活を第一にとればパンがおろそかになりかねない。バランスよく、と言うは易しでパン屋さんも人間だ(以下、長文で続く)」という冒頭に思わず引き込まれました。これ、「パン」を自分の仕事に置き換えてみることができるかも⋯⋯朝からこんな命題を突き付けてくるベルク、恐るべしです。
[PR]
by interlineaire | 2008-05-26 17:33 | Comments(2)