<   2006年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧
おとぎの国ロシア
d0051304_15464333.jpgこれは阿波座にある乙女カフェ、シェ・ドゥーブル併設のギャラリーで開催されていた陶器の個展の様子(→)。喜多村朋太さんという福井県在住の作家さんで、70年代生まれのまだ若い方のよう。シンプルでストイックでありながら、絵画のように繊細な色合いにグッときました。乳白色のものと、ちょっとあたたかみのある黄褐色のものがいいかんじ。実は1度、夜にきたときに偶然やっているのを見て、気になって気になってもう1度見たくなって某I嬢とのランチの約束をここにしてもらったのでした。
すでに売れてしまっているものもけっこうありましたが、2月16日まで展示されているもよう。器好きの間ではよく知られている人なのかな?この器ならどんな料理もおいしく見えそうです。でも、その前に私の場合いい器をていねいに扱える人にならなくては⋯⋯。

ところで、話は変わるのですが最近ネットをふらふらとさまよっていたら倒産したパルナス製菓の『パルナスピロシキ』と『パルナスクレーモフ』のCM動画を発見。関西では超有名な伝説の作品で、とくにクレーモフ版には藤城清治タッチの影絵が使われており、メランコリックで乙女なおとぎの国・ロシアのイメージが大好きでした。ちょっと調べてみたらパルナスは昭和40年代の毎週日曜日に放映されていた『リボンの騎士』のスポンサーだったのですね。

d0051304_16261741.jpgパルナスのお菓子にはあまりフレッシュフルーツが使われていなくて粉とクリームだけ、みたいな地味なイメージがありましたが今思えばそれが本場ロシア風だったのかもしれません。当時はノベルティなどもいろいろつくられていたようなので、蚤の市で探してみようかな? 関東圏の方で見たことがないという方はこの機会にぜひ!CM史上に残る名作ですよー。
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by interlineaire | 2006-01-28 15:59 | Comments(4)
バルタザールどこへゆく
d0051304_1104479.jpg久しぶりに古本市へ。『スープの本』(婦人画報社・昭和42年)という料理本を1冊だけ買いました。まだまだ冷え込む季節、たまには凝ったレシピのスープでもつくって温まりたいものです。
巻末には「スープ物語」というコラムページがあって、「コンソメにしますか、ポタージュにしますか、という質問はまちがっているということ」「恋の片道切符はいけないかということ(マナーに関する項目)」「スープとパンは名コンビであるということ」などetc、スープにまつわるよもやま話が切り絵風の挿し絵で楽しめるのもうれしい。
帰途、うつぼ公園近くの「バルタザール」というしぶいカフェへ。BGMがなく、フランス語のラジオ放送みたいなものが流れていて、ほんとうにパリのカフェにいるようでした! 日本にあるパリ風のお店ではなく、パリの街中にふつうにあって、近所に住んでいるおじさんおばさんが新聞を読んでいるようなゆる〜くて小さい店。
丸ごと1本のバゲットを使ったサンドイッチとか、エスプレッソが信じられないほど苦いことまでがパリそのもので驚きです。店名はやはり『バルタザールどこへゆく』のロバの名前からとったのかな?
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by interlineaire | 2006-01-20 07:27 | Comments(4)
La vilaine LuLu(おてんばルル)
すでに乙女界ではこの話題でもちきりのようですが⋯イヴ・サンローランが生み出したあのズン胴のファムファタール、『La vilaine LuLu(おてんばルル)』の日本語版がついに出ましたね!デザインはセキユリヲさん、日本語の書き文字は東ちなつさんということでさすが、いい仕事なさってます。このサンローランはカテリーヌ・ミリネア/キャロル・トロイ著の『チープ・シック(1977年・草思社)』という本に載っていたもの。この本で初めてLuLuを知った!という人も多いのでは?(私もそうだし)。

d0051304_723361.jpgLuLuはいかにもフレンチマニアが好きそうな、子どもっぽくて無邪気な顔と体型をもった女の子。しかし、「いけないポーズ」をキメるのが大好きで、意地悪でうぬぼれや。その外見に全然そぐわない性格をもつキャラクターで、そのアンバランスさに逆にぐっときた人は私だけではないはず。単にかわいいだけではない、ひと筋縄ではいかない感じがいかにも小さいフランス女という感じなんですねー。

あとがきを読むと、フランス語のVilaineという言葉には「いたずら好きの」という意味以外に、「不快な」「淫らな」「下品な」という意味もあるそうで⋯。見返しの、バットマンやバーバレラ、ブリジット・バルドー、赤ずきんちゃんなど、LuLuがいろんなコスチュームを着て登場するページが大好きです。中でもルル・ロリータのかわいさといったら!06年はLuLuの年になるかもしれません。
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by interlineaire | 2006-01-14 01:33 | Comments(7)
ラブレーの子供たち
d0051304_1919290.jpgあけましておめでとうございます。年末は30日まで京都でバーの取材などしていたので大晦日は宿酔でたいへんでした。画像はそのときに三条の明治屋でパケ買いしたスウェーデンのクネッケ。深いブルーになつかしのテトラパックのような三角包み、木馬のシンボルマークがたまりません。熱々のスープにあいそうな素朴な味わいです。北欧のものって雑貨以外まだあまり食品は見かけないと思っていたけれど、これから除々に北欧フードが日本でも買えるようになるのかもしれませんねー。4月には日本初のIKEAもできるみたいだし(千葉、横浜に続き、関西では神戸にもできるもよう)マチルダちゃんとか、会えるのがホント楽しみです。

●今年最初に読んだ本⋯『ラブレーの子供たち』四方田犬彦/新潮社
表紙がバルチュスなのからして素敵すぎます。ロラン・バルトの天ぷらや斎藤茂吉が好んだという浜名湖食品のうなぎの缶詰(これは現在もまだ売っているそうですが)など、古今東西のさまざまな有名作家や芸術家が好んだ料理を入念に調べ上げて紡いだエッセイ集で『芸術新潮』での連載をまとめたもの。

d0051304_19363566.jpg中でもツボだったのは澁澤龍彦が幼年時代に好んだという日の丸弁当ならぬ『反対日の丸食パン』。最初は食パンにコンデンスミルクを塗って、その上にジャムで丸く日の丸を描くというものだったらしいのですが、澁澤はやがてコンデンスミルクとジャムを反転させるのです(少年時代の彼に反日的な意図があったわけではなく、その方が甘くておいしいからという理由で)。ココで全文読めますので興味ある方はぜひー。写真も龍子夫人にわざわざつくってもらって撮影したというなんとも贅沢な一篇となってました。ほか、ジョージア・オキーフのハーブをたくさん使った野趣あふれるサラダなどもよかったなぁ。と、食べ物系のネタにはつい反応してしまいます。このblogも今年はもっと気軽に更新する予定ですので、06年もどうぞよろしくお願いいたします。
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by interlineaire | 2006-01-01 19:37 | Comments(4)