<   2005年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧
ここではない何処かへ
d0051304_215055.jpgOAPの古本市で見つけてなんとなく買ってしまったドヌーヴ&マストロヤンニの72年の映画『ひきしお』のパンフ。砂浜で無邪気に犬とたわむれるドヌーブの表紙から、リゾート地を舞台にしたラブストーリーを想像していたのですが中を読んでみて仰天。気まぐれなお嬢さまであるドヌーブはこの後、この犬を殺してしまって愛する彼に「私があなたの犬になるわ」と言うのでした。ふたりが私生活でも実際に愛しあっていた頃の作品だそうで、「無人島にふたりきり」という状況でセリフらしいセリフがほとんどないにもかかわらずリアリティのある作品に仕上がっているそうです。ラストもかなりインパクトのあるもので、観るより先に結末を知ってしまったのがちょい残念。

d0051304_2154311.jpgこの日の収穫はこのほか鈴木悦郎画の『ぎんのすず』、中原淳一の雑誌『女の部屋』3号、冨岡多恵子『青春残酷音頭』などなど。ドヌーブといえば、長らく幻となっていたジャック・ドゥミの『ロバと王女』もとても楽しみ。関西では来年の公開になってしまうのですが、待ちきれずシャルル・ペローの原作も読みかえしました。
もうひとつの画像は昨日、取材で訪れた『大阪交通科学博物館』敷地内につくってあるプラットフォーム。明治〜昭和初期の車両が永遠に停車しております。かつての京都駅第二駅舎の建材の1部を上屋に使っているそう。ここからどこへも旅立つことのできない「架空の駅」なのですが、ヨーロッパの小さな町の駅のようでとってもすてきでした。
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by interlineaire | 2005-11-24 12:52 | Comments(0)
ビゴのパンと岩波文庫
d0051304_61719100.jpg心斎橋そごう地下にできた「ビゴの店」へはじめていってきました。兵庫県の芦屋を中心に展開しているブーランジュリーですが、パリ17区にもお店があるそう。栗の入ったパンやミートパイなど沢山買い込みましたが、定番のクロワッサンがやっぱりおいしかった!1度ハマるとそればかり食べてしまうヒトなので、とうぶん朝ごはんは濃いコーヒーとこのクロワッサンの日が続きそうです。

d0051304_6175959.jpg先週の土曜日は久々にOAPの古本市へ。岩波文庫がぎっしり詰まっている棚があって、そのストイックさに思わずうっとり。今さらだけれど、岩波文庫の装丁って控えめだけれど普遍的なよさがありますよね。
これは平福百穂(ひらふく・ひゃくすい)という画家の装丁だそうで、1927年の創刊以来、現在まで74年間も変わっていないのだとか。現在の岩波文庫にはカバーがありますが、戦後のものはカバーなしでパラフィン紙みたいな薄い紙がついており、定価はなんと★の数で示していたそう(←とっても洒落てます)。古典とか学術系のラインナップに加えてカバーがないところも「名より実をとる」感じでかっこいいです。フランスの古書のように、品があってクラシカルなムードもたまりません。
ちなみに私がもっている岩波文庫でマストは岡倉覚三の『茶の本』。「明るい午後の日は竹林にはえ、松籟(しょうらい)はわが茶釜に聞こえている。はかないことを夢に見て、美しい取りとめのないことをあれやこれやと考えようではないか」という一節が好きで好きで。ご存知のように、『茶の本』はもともと外国人向けに英語で書かれた本なのでいろいろな訳のものがあるのですが、岩波文庫のものがいちばんしっくりくるというか好みです。
ちなみに岩波書店のこのページを見ると、装丁に関する詳細のほか、「刊行以来、最も多く読まれてきた岩波文庫ベスト10ランキング」等も載っているので興味ある方はぜひに。

古本市の岩波文庫はこんな感じ
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by interlineaire | 2005-11-19 05:51 | Comments(2)
モクモク村、ふたたび。
d0051304_595284.jpg今日からBookshop&Cafe Caloの古本市がはじまりました。昨日もすこしだけ追加で本をもっていっていたのですが、ディスプレイそっちのけでCalo石川さんが整理中のチェコの絵本に夢中になってしまいました。しかし、それ以上に夢中になってしまったのがレジ横の均一スペースに所在なさげに入っていたプラスチック製のスーツケース(↓画像下)!
日本ブリタニカの幼児用英語教材『モクモク村のけんちゃん』。70年代、よくブリタニカのセールスマンが百科辞典とかこういう教材をもってよく一般家庭にセールスにきていたんですよね⋯。
子供の頃、実は我が家にも百科辞典といっしょにこれがあって(父が極端に営業に弱いタイプだったのです)、朗読カセットつきの紙芝居形式で意外におもしろかったので、姉や近所の友達といっしょに擦り切れるまでたびたび見たものでした。内容はけんちゃんという男の子が、不思議の国の言葉(英語)を話す九官鳥のQちゃんと一緒に繰り広げる冒険ストーリー。画像は今だにトラウマとなっている、最初はとっても優しくて感じがよかった森の木々たちが突如豹変して行く手を阻もうと枝を伸ばして襲いかかってくるシーン→(今見てもかなりコワイ⋯)。幼い私がその後、「大木が怖い」症候群にかかったのはいうまでもありません。
ストーリーの隅々に巧みに英語が織り込まれいて、子供が「不思議の国の言葉」として自然に英語を憶えられるような仕掛けになってました。例えば、アリの軍隊はright、left、one、two、three、four⋯というかけ声で行進し、不思議の国の王様には7人の娘がいて、マンデイ〜サンディまで1週間の名がつけられている、といった具合。けんちゃんは7人の中で日曜日(サンディ)という名の王女と親しくなるのですが、月曜日や火曜日ではなく、日曜日の少女を好きになる、という点は子供心にも妙に納得でした。少女たちが薔薇の咲く庭で歌っていた曲のメロディとか、今だに覚えていた自分にも驚き。

d0051304_5165722.jpgパッケージのけんちゃんのバックに、モンサンミッシェルに煙突を立てたような奇妙なものが描かれていますが、今思うとさりげなく環境問題への警告ともとれるようなお話でした。というわけで、今日はずいぶん長いこと忘れていた「モクモク村」へ久々にタイムトリップできてかなり満足。ネットで検索してみるとそこそこヒットするので、懐かしく思っている人、けっこういるのかもしれませんね。

他のシーンも見てみたい方はコチラ
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by interlineaire | 2005-11-08 06:04 | Comments(0)
冬じたく
d0051304_1942944.jpg日々の飲み物がアイスティから熱い珈琲orミルクティになり、気付いたらもう冬ですね。今日は、とってもうれしいことがありました。BEARHUNTのyokoさんからダスマガジンの1963年2月号が届いたのです!
恵文社の展示にて私がひと目で魅了されていたもので、偶然に同じものをまた見つけたとのことで譲って頂けることに(yokoさんアリガトウ)。この表紙の乙女、どこか東郷青児チックだと思いませんか?頭に大きなモスラ(!)、そして花や小鳥の入った封筒がコラージュ風にあしらわれているのがとてもすてき。
中身もグラビアや、映画の記事など盛りだくさんで広告もかわいい⋯。やっぱり、ヨーロッパのこの時代(60〜70年代)の紙質やロゴタイプ、デザインや印刷のテイストってたまらないものがありますね。

d0051304_2082053.jpgもちろん、ダスマガの表紙には欠かせないキャラクター、黒猫カーターくんも右下(乙女の右胸→)にちゃんとおります。見れば見るほど気に入ってしまい、あまりのうれしさに表紙が見えるよう部屋にディスプレイ。巻末のクロスワードパズルには青いボールペンで書き込みがあり、30年以上前にこのパズルと格闘していた旧東ドイツのダスマガ読者にしばし思いを馳せてしまいました(古本の書き込みって大好きなのです)。

d0051304_19473259.jpg左画像は(そういえばこれもドイツ製でした)この季節に欠かせない、ハーバシンのハンドクリーム。カモミールの花があしらわれたキュートなデザインの缶がとても気に入っています。
グリーンは私のラッキーカラー(と、勝手に決めている)ので最近は毎年これ。1905年からある老舗メーカーということで、きっとドイツのニベアのようなブランドなのでしょうね⋯。
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by interlineaire | 2005-11-02 20:49 | Comments(2)