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ラブレーの子供たち
ラブレーの子供たち_d0051304_1919290.jpgあけましておめでとうございます。年末は30日まで京都でバーの取材などしていたので大晦日は宿酔でたいへんでした。画像はそのときに三条の明治屋でパケ買いしたスウェーデンのクネッケ。深いブルーになつかしのテトラパックのような三角包み、木馬のシンボルマークがたまりません。熱々のスープにあいそうな素朴な味わいです。北欧のものって雑貨以外まだあまり食品は見かけないと思っていたけれど、これから除々に北欧フードが日本でも買えるようになるのかもしれませんねー。4月には日本初のIKEAもできるみたいだし(千葉、横浜に続き、関西では神戸にもできるもよう)マチルダちゃんとか、会えるのがホント楽しみです。

●今年最初に読んだ本⋯『ラブレーの子供たち』四方田犬彦/新潮社
表紙がバルチュスなのからして素敵すぎます。ロラン・バルトの天ぷらや斎藤茂吉が好んだという浜名湖食品のうなぎの缶詰(これは現在もまだ売っているそうですが)など、古今東西のさまざまな有名作家や芸術家が好んだ料理を入念に調べ上げて紡いだエッセイ集で『芸術新潮』での連載をまとめたもの。

ラブレーの子供たち_d0051304_19363566.jpg中でもツボだったのは澁澤龍彦が幼年時代に好んだという日の丸弁当ならぬ『反対日の丸食パン』。最初は食パンにコンデンスミルクを塗って、その上にジャムで丸く日の丸を描くというものだったらしいのですが、澁澤はやがてコンデンスミルクとジャムを反転させるのです(少年時代の彼に反日的な意図があったわけではなく、その方が甘くておいしいからという理由で)。ココで全文読めますので興味ある方はぜひー。写真も龍子夫人にわざわざつくってもらって撮影したというなんとも贅沢な一篇となってました。ほか、ジョージア・オキーフのハーブをたくさん使った野趣あふれるサラダなどもよかったなぁ。と、食べ物系のネタにはつい反応してしまいます。このblogも今年はもっと気軽に更新する予定ですので、06年もどうぞよろしくお願いいたします。
by interlineaire | 2006-01-01 19:37 | Comments(4)
Commented by kotoko at 2006-01-11 00:07 x
あらためまして謹賀新年です。四方田さんの本おもしろそうですね。澁澤氏のエピソードも興味深くって。
IKEA神戸進出のニュースも嬉しい! ワクワクです。
今年もどうぞよろしく。更新楽しみにしていますー。
Commented by interlineaire at 2006-01-11 00:46
>kotokoさま
いらっしゃいませ〜。
IKEAどんな品揃えになるのか楽しみですよね!
カルフールジャパンみたく、名前だけおフランスで
中身は日本のスーパーとおんなじ、、という展開にだけは
ならないでほしいです、、今年もよろしくです!
Commented by テカールユミ at 2006-01-12 06:50 x
わー、この本かなりツボです。
バルテュスの表紙ってところも。
食べ物が絡んだ随筆はくりかえしくりかえし読んでしまいます。
おすすめがあったらまたblogで紹介してくださいね。
本年もよろしくおねがいします。

Commented by interlineaire at 2006-01-13 01:56
>ユミさん
わぁ!コメントありがとうございます。
写真もかなり凝っていて、美術家の勝本みつるの庭を
わざわざ借りて撮った「魔女のスープ」とか見ごたえありました!
他に、コロナ・ブックスから出た『作家の食卓』とかもよかったです〜。真似してつくってみたくなりますよね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582634168/qid=1137084678/sr=8-8/ref=sr_8_xs_ap_i8_xgl14/250-6119702-7993036
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