六甲で見つけた「Olive」、そして「ku:nel」のこと。
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話題のギャラリー「MORIS」(Click!)を訪れた際、合わせて立ち寄った「口笛文庫」で見つけ、迷わず購入した1992年3/3発売の「Olive」。
 「本に学ぶ、本と遊ぶ。オリーブ少女の元気がでる読書術!」という1冊丸ごと、本特集号です。欠かさず買っていたわけではなかったので知らなかったのですが、こんな号があったんですね。寒いのでどこかでお茶でもしたいなと思っていたところ、坂の途中に「六珈(ろっこ)」という珈琲店を発見してこちらで存分に読みふけりました。



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オリーブ少女の憧れだった伝説の書店、「ハックルベリー」も載っていて、こんな内装だったのかと興味深く眺めました。
「食いしん坊が内緒にしてた、とっておきの料理の本」というページでは、堀井和子さんと土器典美さんがそれぞれ、お宝自慢をされていて読み応えあり。堀井さんがアメリカ在住の頃に手に入れたという、現地のお母さんたちが自費出版した素朴な料理本など、さすが!!と思うコレクションが揃っていました。オリーブ少女の読書アンケートページでは、ナカムラユキさんがカットを描かれていたりも。まったく輝きを失っていない誌面に、世界中の素敵なものを、もっともっと知りたい!という10代の頃の熱い気持ちを思い出しました。

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ショーウインドウもすてきな「口笛文庫」。古いものへのときめきも、久しく忘れていたかも……。私が好きな、古い紙もの(専門用語で、“エフェメラ”というそうです。昔のパンフレットや広告物といった、とるに足らないもの、ささやかなもの、の意味)が充実しているのもうれしくて夢中に。

下の画像は、「口笛文庫」で買ったものではないのですが、最近手に入れてうれしかったエフェメラ。札幌のトラピスチヌ修道院の、おそらく戦前のものと思われる観光絵はがきです。この「昔の観光絵はがき」というジャンルにはまさしく、タイムトラベル的なおもしろさがあると思います。日本の名所は、現在でもあまり変わらない景観を保っていることも多く、ある種の不思議な感慨に浸ることができます。

そういえば、ネット上で「ku:nel」のリニューアル騒動があってから、以前の号を1号ずつ遡ってじっくり読み返しています。私も変化を受け入れられなかった一人で、たとえるなら、突然に灯台を見失った大海の小舟のような気持ちです……。
書き手もちょっと風変わりで独特の世界観を深く理解し、愛している人ばかりだったからこそ、毎号あのクオリティと緊張感が保てたのでしょうね……。なかでも、私にとってku:nelといえば、やはり鈴木るみこさんの文章です。「ヴァージニア・ウルフの庭」などなど、いまなお忘れ難い記事がたくさん。
ku:nelの存在そのものが、雑誌という文化のひとつの極北だったと思うけど、鈴木るみこさんの文章もまた、ライターの仕事としては極北といえるのではないでしょうか……。
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by interlineaire | 2016-03-20 21:58 | Comments(0)
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