たるみ燐寸博物館
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兵庫県の垂水というところにある「たるみ燐寸博物館」へ行ってきました。海がすぐそばにある雑居ビルの2階にあり、近くに海産物の直売所があったのでのぞいてみたりも(ちりめんじゃことか、いかなごの釘煮などを売っていました)。

博物館と銘打ってはいるものの館長の小野さんが個人で開設された展示室なので、手にとって眺めたり、お話をうかがいながら気軽に鑑賞するという感じ。とにかく数が膨大なのでご迷惑じゃないだろうかと気にしつつ、思わず夢中になってしまい、2時間以上もえんえんステイしてしまいました……。画像は先日も訪れた神戸・新開地「エデン」のマッチ。お店ではラベルの状態で飾ってあるので、ボックス状のものは初めて見ました。



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こちらも新開地の喫茶店、「茶房 小町」のマッチ。いちばん右にあるのが最も新しいもので、古いマッチを手がかりにお店を訪ねたところ大変喜ばれ、オーナー夫妻から最後に残っていたひとつをいただいたのだとか。左から古い順に並んでいます。

デザインやアートワークがすばらしいマッチもたくさんありましたが、やはりかつて訪れたことがあったり、店主の人となりを知っているお店、なくなってしまった大好きなお店のマッチを展示のなかに見つけると、「あっ」と懐かしい人に再会したような気持ちに。
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ネイビー×白に浮き輪のイラストがあしられたクッキー缶と同じデザインの、「泉屋」のマッチもありました。眺めていると、あのほんのりシナモンの香りのリングクッキーが食べたくなってしまいました……。
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箱のイラストがとてもかわいかった、マッチのギフトセット。中身は軸が15cmくらいあるロングマッチなど、バラエティ豊富にぎっしり詰まってます。かつては、マッチが洗剤やお砂糖のような、ご家庭の必需品だったことがうかがえます。おそらく、景品や粗品として使われていたのかもしれませんね。

他人にとっては「なんでこんなものが?」と思うようなつまらないものでも、自分にとってはかけがえのない宝もの、いう価値観を「センチメンタル・バリュー」というそうですがマッチってまさにそういう対象だなあ、としみじみ。そこで過ごした時間ごと、マッチ箱に詰めて持ち帰るような、そんなところがあると思います。

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その後、もはやライフワークとなっている教会めぐり。「垂水カトリック教会」へ立ち寄りました。小さな十字架を白い壁に散りばめたステンドグラスが、星空のようでとてもかわいかった。木彫りの磔刑のキリスト、マリア像はやさしく、素朴な佇まい。右に聖歌隊のためのスペースを設けるなど、少し変わったアシンメトリーな設計になっている聖堂なのですが、そこがとても素敵でした。
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垂水駅構内に「リトルマーメイド」があったので帰りにパンを買おうと立ち寄ったところ、看板やパンの袋にとってもかわいい人魚のマークが! 以前は英語のロゴだけだったような……と後で調べてみたところ、おそらくですが2013年頃に登場したマークのよう。目が山型のイギリス食パンのかたちになっていたりと、ディテールも凝ってます。マーガレットシールというのを集めると、この人魚姫があしらわれたお弁当箱やトートバッグなどのグッズをもらえるよう。住まいの近くにあれば絶対に集めるのに……と残念に思いつつ、帰途についたのでした。

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<おまけ>
私のセンチメンタル・バリューマッチ。左は2011年に惜しまれつつ閉店された、「貸本喫茶ちょうちょぼっこ」さんのもの。「みつのあはれ」のmitsouさんがイラストを手掛けられてます。通い詰めるというほどではなかったものの、リトルプレスの販売などあれやこれやとお世話になりました。ちょうちょぼっこさんが主催するイベントやパーティで知り合った方も少なくなく、このマッチを見ると、南堀江に暮らしはじめた2000年前後の記憶がよみがえります。

右は最近、手に入れた苦楽園にある喫茶&グリル、「MIDORI」のマッチ。看板にも同じ絵が使われており、入らずにはいられませんでした……。表面に「風ととともに去りぬ」のスカーレットのような淑女が、裏面にはレッド・バトラー風の紳士が描かれてます。マダムによるとこのマッチで昔、何かのデザイン賞をもらったことがあるそう。「横顔(profil)というモチーフに昔から、なぜか魅かれます。
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by interlineaire | 2015-10-20 19:59 | Comments(0)
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