懐かしい未来〜彦根さんぽ
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このところ、滋賀がとても気になっている私。たまには湖畔でゆっくりしようと、ある週末に彦根に出掛けてきました。まずは、彦根港のほとりにあるカフェ、「kanaria(カナリア)」(Click!)へ。これは、店内に置いてあった本、ヘレナ・ノーバーク・ホッジ『懐かしい未来』。魅力的なタイトルに引き寄せられて手にとったところ、夢中で読みふけってしまいました。チベット高原の古い文化の地、ラダックにおけるつつましくも豊かな暮らしと、否応なしに訪れる近代化の嵐のなかで、本当にしあわせな未来を創り出そうとする人々の記録です。



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kanariaはカウンターだけの小さなお店ですが、感じのいい女性がおひとりでされていてランチのチキンカレーも好みの味。彦根港を描いたものではないと思いますが、水辺の景色を描いた古い油絵が飾ってありました。
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せっかくなので彦根港沿いを少し散歩。遊覧船乗り場などがあり、釣り人もちらほらいました。「彦根市開国記念館」の前でひこにゃん発見!と思ったら立て看板でした(笑)。いまもすさまじい人気があるようで、彦根城も入場30分待ちとかでびっくり。地元の方によるとひこにゃん登場までは、観光地というよりも、静かでのんびりとした城下町だったのだそうです。ゆるキャラの経済効果、恐るべしですね。


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今回の目的のひとつだった、「&Anne(アンドアン)」(Click!)へ。すぐ横にある和菓子店「菓心おおすが」が2013年にはじめた、パティスリー、書店、ギャラリーが一体となった小さな文化発信地。堀井和子さんがお店のロゴや包装紙を手掛けていらっしゃると聞き、どうしても行ってみたかったのです。

堀井さんデザインの、家のかたちのロゴと、ケーキやパンを買うと包んでくれる草花模様の包装紙(↑)。ほか、書店で本をプレゼント用に包んでもらうときの包装紙も堀井さんデザイン。グレーに鉛筆でぐるぐると描いたようなシックな柄で、そちらも素敵でした。エントランスから奥の書店へ向かう通路の壁に、堀井さんの原画らしきものがフレームに入れて飾ってあります。


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白とブルーグレイを基調にしたパティスリーは、日本にいることを忘れてしまいそうな可愛らしさ。パン・ド・ミのほか、りんごやバナナのパイなどたくさん買いました。お店のことを教えてくれた方へのお土産に、おうち型の焼き菓子も。店まるごとが、本と雑貨、おいしいパンとお菓子、そしてアートという女の子の好きなものが全部詰まったギフトボックスのようでした……。

書店は生活系の本が中心ですが、雑貨も少しあります。堀井さんコーナーがつくってあり、「1丁目ほりい事務所」のワニキーホルダーや鉛筆なども。ギャラリーはアクセサリーづくりのワークショップ中だったため、中に入れず無念。
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「彦根カトリック教会」へも立ち寄りました。敷地内にルルドの祠がつくってあってとても素敵でした。赤っぽい土で洞窟を再現してあり、ルルドから運んできた石がはめこんであります。ルルドは南フランスの小さな街で、少女ベルナデッタの前に聖母マリアが出現したという伝説で知られる場所。
亡くなった祖母の洗礼名がこのベルナデッタだったこともあって、なんとなく親近感を感じている聖人のひとりです。

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マリアのお告げによってベルナデッタが足元の土を掘ったところ、あらゆる病が全治する“奇蹟の水”が湧き出したというのが、「ルルドの泉」のはじまり。フランスとスペインの国境あたりというなかなか行きにくい場所にあるのですが、現代のいまも1日1万人以上の巡礼者が訪れる聖地となっているそう。

国内でもホーリーショップへ行くと、空輸された「ルルドの水」がプラスチックボトルに入って300円くらいで売られているのを見かけます。こういう不思議な話が好きな人には喜ばれそうですが、一般的には驚かれるお土産かもしれませんね……。

ルルドにちなんだ祠は日本にも、長崎の五島列島など何箇所かにあるよう。彦根のルルドはネット上にもまったく情報がなかったので、比較的新しいものなのかな……。

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とても気に入った、「半月舎」という古本屋さん。こじんまりとかわいいお店ですが、絵本、デザイン書、文芸書などやわらかすぎず、堅すぎない品揃えで好感が持てました。
リトルプレス「cocoku おうみの暮らしカタログ」があったり、滋賀にまつわる資料的な本も充実させようとしていらっしゃる様子。滋賀大で学ぶために大阪から滋賀に移住された、日常編集家・アサダワタルさんの著者など新刊も少しありました。
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「ゴマシオ堂」と「半月舎」がコラボでつくっている読書のおとものおやつ、「本クッキー」と「本をよむ人クッキー」がとてもかわいかった。これも友達へのお土産に。湖北産の小麦粉を使っているそう。これ以外にも、暮らしの道具の「グッドラックストア」、「季節のお菓子とおやつ gatto」など、いい感じのお店がたくさんありました。
d0051304_2232558.jpg情報源はおもにここ(Click!)を見て行ったのですが、データが古いページもあるのでこれから散策される方は注意が必要かも。駅前の「平和堂」で念願の「サラダパン」も手に入れて大満足(笑)。

ほどよいカルチャー感と、湖畔の街ならではの透明な空気感が心地よかった彦根。何度も同じ場所を訪れるのも好きだけど、あまり気負わず、ふらっと見知らぬ場所へ行くのもいいなと思った一日でした。
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by interlineaire | 2015-05-24 17:34 | Comments(0)
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