このところ何を見てもときめきや憧れを感じられず、だめなところや粗ばかりをすばやく見つけ出してしまう。そんな自分が心底いやになっていたのですが、久々に夢中になって鼓動が高まりました。まるで、吉屋信子の小説に出てくる寄宿舎のような、別荘のような……ひそやかで可憐な空間が広がっていました。 テーブル席には季節を問わず、咲きたてのフレッシュな薔薇が。朝から何も食べていなかったので、珈琲とアンチョビ&ポテトのトーストというのをオーダーし、食べ終えてからゆっくりコレクションを見せていただくことに。 東郷青児本にも掲載した、シーボンの「セイジパルファム」もありました(↑)。キモノ姿に扇子を持った女性の絵があしらわれた香水です。中身はすでに蒸発してしまっていましたが、和をイメージしたオリエンタルな香りだったのかな。 2007年に同志社大学が構内でこのフォコンマネキンの展示と講演を開催したらしいのですが、迂闊にも見逃しておりました。せめて資料だけでも見たいと調べてみたのですが、どうも紹介がないと部外者は入れないよう。 何か有益な情報をお持ちの方がいらしたら、よろしければコメントいただけると嬉しいのですが……(涙)。 アンティークは少しだけ販売もされているので、青い石がついた指輪をひとつ買いました。おもちゃのように安いものだけれど、晴れた日の空のような色合いにひと目惚れ。うれしくて、外に出るなりすぐに着けてみました。ちょうど入れ違いに細い路地で老婦人2人連れとすれ違ったのですが、シューベルトの「野ばら」をソプラノでほがらかに歌いながら入っていかれました……。
by interlineaire
| 2013-06-04 17:20
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Comments(2)
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octopussy-007 at 2013-11-10 00:18
はじめまして
私もほっこりしに行ってます できれば誰にも教えたくなくて・・・・わかります あの空間は時間の流れが豊かです
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interlineaire at 2013-11-11 16:34
はじめまして。コメントありがとうございました!
古い化粧品のデザインってどこまでも甘美ですよね。 自分の記憶にはないものなのに、うっとりするほど懐かしくて。。 時間さえ許せばずーっと眺めていたかったです。
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