2011年、あけましておめでとうございます。あいかわらず気まぐれ更新のブログですが、今年も時々のぞいてみていただけるとうれしいです。 画像は、最近掘り出した一冊『美しい日々のために』(三十書房、昭和28年)。90才を過ぎた現在もお料理や暮らしまわりの本をたくさん出されている吉沢久子さんが30代で書かれた、少女が素敵なレディーになるための指南書。鈴木悦郎さんの挿し絵がふんだんに入っていて、なんとも愛らしい一冊です。 昨年末の話になりますが、東洋陶磁美術館で開催中の『ルーシー・リー展』へ行ってきました。シンプルでストイック、というイメージがある作家さんだったけれど、ピンクやブルー、イエローなど意外にあざやかできれいな色使いのものが多く、彼女らしい、としかいいようのないモダンな佇まいにただただ見とれました。立ち上がりのラインがすーっと高めで、独特のフォルムになっているんですね。 中でも白磁にブルーのラインが入った器(→)は、作品集を眺めては長年うっとりしていたものだったので、原物を見ることができて嬉しかった! 芸術作品というよりは、暮らしの中で実際に「使える器」をめざしていたというところにも親しみが。釉薬の配合などがびっしりと暗号のように記されたノートなども印象的でした。 ご本人も小柄でとてもエレガントなひと。ミュージアムグッズも凝ったものが多く、ポストカードやクリアファイルのほか、釉薬ノートの一部を転写したトートバッグなどもあって思わず散財……。ルーシー本人の姿を写したカードも欲しかったのだけど、今回は残念ながらポートレイト系のはつくっていないようでした。 今年も自分自身の暮らしぶりは「美しい日々」になりそうもないけれど、せめて美しいものをたくさん観て、美しいことばをたくさん紡いでいきたいと思います。
by interlineaire
| 2011-01-09 17:24
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Comments(6)
素敵な一冊ですねぇタイトルがロマンティック!
やはり素敵な方の所へは素敵な本がやってくるのでしょうね! 今年は日本の美に歩み寄ろうと、夫と話していて 歌舞伎や能(能は難しいのであまり近づけないかもですが)浄瑠璃人形など観にいきたいなぁと思っています。実現するかは わかりませんが・・。生きているうちに本物を感じたいなぁって。 生意気かもですが(笑)
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interlineaire at 2011-01-22 18:45
コビトカバさん
コメントありがとうございます。今年に入って何だか妙に忙しく、矢のように日々が過ぎていきます。。(汗) 日本の美、いいですね。生意気だなんてそんなことはないですよ。と言いつつ、私も歌舞伎など伝統芸能はまだ遠巻きに見ている感じなのですが。。キモノで歌舞伎観賞とか、憧れですね〜。たとえば、海老蔵のファンだったら、海老モチーフのものを何か身につけていくなど(染め抜いたキモノとか、帯留めとか??)、粋な楽しみがいろいろあるみたいですね。
ふふふ、海老柄いいですねぇ成田屋の家柄というのも
あっていいんですよ、かまわぬ柄というのがあって鎌の絵と輪○ぬでかまわぬ。江戸時代からある柄らしくていまも手ぬぐいとかで人気のようです。 わたくしめ、海老蔵さんの一ファンでございます。が 着物が似合わぬので、普通の洋服で参ります~(笑) 着物を粋に着れる女性になるには、かなり時間が必要かも私の場合(涙)
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interlineaire at 2011-01-22 23:56
コビトカバさんは海老蔵ファンだったのですね!
成田屋の家柄というのもあるんですねー。 そういえば、先月の『婦人公論』(江原啓之が表紙のやつ)に 「海老蔵事件をもう一度考える」っていう特集があってすごくおもしろかったですよ。 歌舞伎ファン、極道、六本木の裏社会に詳しいジャーナリストという3人がそれぞれの立場からディープにあの事件を語っていて、、 (下世話ですみません 汗) 歌舞伎のなんたるかを知っているかいないかで、事件への感想も違ってくるのかもしれませんね。。
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nanitozo
at 2011-02-15 09:34
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ルーシー・リー展、美しかったですが、併催された『川崎毅』展はご覧になられましたでしょうか、こちらの方をふれられる方少なく、しかし陶芸としての用としての美はないですが、とても立派な作品だと思います。ふれる方が少ないのが残念、館長さんお気にいりの作家だそうです。古いものばかりでなく新しい表現をする人々を、求めることは出来なくても応援し、現代からもよい作品を生み出して行くのが今を生きる私たちの責任だと思っています。
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interlineaire at 2011-02-20 18:12
nanitozoさん
こんにちは。コメントに気付いておらず、遅くなってすみません。 『川崎毅』展、どういうわけか観ていませんでした。。。 検索してみましたら、かなり好きな感じの作家さんだったので 観ていればおそらく印象に残っていたと思うのですが 迂闊としかいいようがありません。。 館長さんお気に入りの作家さんだったんですね。 私自身は自分の気持ちを動かしてくれる作品に出合いたいと 思っているだけで、特に新しいとか古いとかにこだわりはないですよ。
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