書店では「社会への第一歩は『婦人公論』から」というスローガンでプッシュしていたこともあったのだそうで驚きです。しかもこれ、値段が書いていなかったので店主に聞きにいったら、他に数冊買ったぶんのおまけとして付けてくれたのです!うれしいー。 この日は他にもルネさんの『薔薇の小部屋』が500円とか、あり得ない買い物ができてホクホク。古本の値段が再び下がってきてる…?ってことはないですよね。あとは、ジョン・ニコルズの『くちづけ』(ハヤカワノヴェルズ)を100円コーナーで発見。これ、早川茉莉さんがいろいろなところでお気に入りとして紹介していらしてぜひ読んでみたいと思っていたのですが、絶版だし図書館にもないしで、なかなか見つけられずにいたのでした。あけっぴろげで、突飛で、気まぐれなプーキーという魅力的な女の子が出てくるラブストーリー。 同じ日に、実家近くのうらぶれた商店街で発見して驚いた資生堂のピンクのオイデルミン。青児本のコンパクトのイメージ撮影でも小道具として使ったもの。今はもう製造されていないものだと思ってわざわざある方にお借りしたのですが、彼女もお母さまから譲られたものと仰っていたのでまだあるとは夢にも思いませんでした。なんと、戦前の1897年からある商品とのことで、お花のラベルデザインも発売当時からまったく変わっていないようです。 ただ、発売当時はボトルのかたちが今と違い、とても女性的でエレガントなフォルム→(Click!)。なんと、このオイデルミンが記念すべき資生堂初の化粧品なのだそうでますます吃驚。このデザインは「最初にして最高の出来映え」とも称されるそうで、香水のような球体の栓に、首にはリボンが巻いてあったり、なるほど時を超えて女性の夢をかきたてる愛らしさ。ちなみに「オイデルミン」とは、ギリシャ語で「良い肌」の意なのだそう。残念ながら拭き取りタイプの化粧水って使わないので観賞用のみになってしまいそうだけれど、いつか完全復刻ボトルを出してほしいところです。さらに詳しい歴史はこちら→(Click!)。
by interlineaire
| 2009-09-10 19:26
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Comments(2)
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テカールユミ
at 2009-09-28 01:36
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おひさしぶりです、ユミです。
オイデルミンってもう売ってないのですか〜 つい何年か前まではスーパーなんかの化粧品棚の片隅に ドルックスなんかとひっそりあった気がしてたんですが・・・ ラベルと瓶は私も気に入ってたんですけど 着色料っぽい色と値段の安さに「使うのはちょっとなぁ」と 躊躇してました。 観賞用に買っておけばよかった。 最近、銀色に紫のすみれの箱のせっけんも見かけなくなりました。 あれも買いだめしておけばよかったなぁ、とかそんなのばかりです。 昭和的ロマンチックな日用品が消えてゆきますね。 ハウス・オブ・シセイドウの「唐草」という香水はご存知ですか? 復刻なのか、限定品なのかよくわからないのですが、 こちらもボトルのデザインがすてきなんです。 私は友人からプレゼントされて知りました。 最近は東京へはいらしてないのですか? また機会あればお会いしたいですね。
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interlineaire at 2009-09-28 04:28
ユミさん
こんにちは。すっかりごぶさたしています! いえいえ、オイデルミンは初期モデルじゃないというだけで 写真のこの四角い瓶のはまだ売っていますよー。 東京だと、検索してる時に自由が丘デパートで 買ったという人のブログ記事を見かけた気がします。 私も500円という異様な安さと、除光液っぽい色に使うのはちょっと、、 と思ってしまいました(笑)。かわいいんですけどね。。。 『唐草』は知りませんでした! 検索してみたら大人っぽいデザインですごく素敵ですね。 http://www.asahi-mullion.com/art/ippin/60928ippin.html どんな香りがするんでしょうか。。 欧米の模倣ではない日本特有の「美」を問い続ける心、 というフレーズにもぐっときました。 すみれの石鹸は、うちの近所のスーパーにはなぜかあって けっこうヘビーユーザーです。 この石鹸が、というより石鹸自体、使う人が減っているのかもしれないですね。。 関西のほうがもしかしたら出回っているのかも? 牛乳石鹸ってたしか大阪本社だったと思うので。。 東京、いつかふらりと現れますのでまた遊んでください〜。 下北沢のその後も気になる今日この頃です。
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